上写真=鈴木唯人は「面白いこと」を実践しようと戦うから面白い(写真◎福地和男)
■2026年10月1日 国際親善試合(観衆65,012人@横浜国際総合競技場)
日本 0−0(5PK4) エクアドル
鎌田大地の断言
「自分の感覚では、もうちょい、やりたかったな」
鈴木唯人には小さな後悔があった。
このシリーズではウルグアイ戦に続く先発で、同じく左シャドーでプレー。25分に谷村海那のポストからミドルシュートを放ち、65分にも堂安律の左からの折り返しを上田綺世が落としたボールを受けて狙った。だが、前者は枠の右外へ、後者はGKの正面へ飛び、ゴールはならなかった。
「もうちょい」というのは、67分で終えたプレー時間のことというよりは、その中身。
「フライベルクのときに比べると、ドリブルでするするっといくシーンが少なかったと思いますし、もうちょい、面白いことができたらよかったなと思います」
確かに、彼独特のつかみどころのないドリブルは一度あったぐらい。そこに反省はありつつ、「でも、近くの選手との関係性で言えば、少なからずよくなってきている感覚はあります」とうなずいた。「近くの選手」である右シャドーの久保建英、左ウイングバックの中村敬斗とのつながりには、ポジティブさが先に立つ。
「久保選手と距離感を近くプレーしようと思っていましたし、前半に右サイドに行ったときには距離感よくできていたシーンもありました。左でも敬斗くんにはあまり行き過ぎないでくれとも言われていて、そこも含めて、もう少しやっていけばもっとよくなってくると思います」
特に、その中村との新コンビは、例えば三笘薫と南野拓実のペアとは違う可能性も感じさせた。
「いや、いいと思いますよ。お互いを見ながらプレーできているし、その回数が増えていけばもっと関係性がよくなるのは間違いないです」
そのために必要なことを聞いてみると、答えは「そこに至るまでのところをどう増やすのかがすごく大事になってくる」。2人の関係そのものというよりは、「その前」に求めているところは興味深い。
「(中村と)やりたいことはお互いに認識できていると思うので、大事なのは、ボランチやセンターバックから僕自身が受ける回数です。そこは信頼関係になってくる。もうちょい自分が見せていかないといけない部分もあると思いますし、間違いなく時間が進んでいけば良くなると思っています」
低い位置からシャドーのポジションでボールを引き出すことができれば、正比例して中村を生かすことが増えるし、逆に生かしてもらうこともできる、という確信。
そしてそれは、決して独りよがりの感触ではない。
「ドイツの中で間違いなくトップタレントの1人で、少なくともドイツ人の人はみんな彼のことを知っていると思う。あとは,時間の問題かなと」
そう断言するのは、ドイツのクラブでも日本代表でもアタッカーとしての「兄貴分」に当たる、鎌田大地である。