サッカー日本代表は28日、広島・エディオンピースウイング広島でベネズエラ代表と対戦。右のシャドーで先発した佐藤龍之介は前半のみのプレーとなったが、しっかり手応えを感じていた。

上写真=前半のみの出場となった佐藤龍之介。この試合を最後にチームを離れる(写真◎毛受亮介)

■2026年9月28日 国際親善試合(観衆27,882人@Eピース)
日本 2−1 ベネズエラ
得点:(日)上田綺世2
   (ベ)ケビン・ケルシー

タラレバですけどシュートを打ってもよかった

 0−0で試合が進んでいた前半の40分、後藤啓介の落としを収めた佐藤は、ピッチ中央をドリブルで進んだ。

 ベネズエラ陣内を堂々と進むと、ボックス手前で前方を走る齋藤俊輔にパス。しかし、齋藤は相手DFに挟まれ、シュートを打ちきれなかった。

「タラレバですけど、(シュートを)打っても良かったなと思いますし、打ちたかったなと今は思っています。あのシーンは、シュートももちろん選択肢にありながら、斎藤選手にいい形でというイメージでした」

 作り出したチャンスはゴールにつながらなかった。ただ、満員のスタンドを沸かせる場面だった。

「後から見返したら何とでも言えますし、打っても良かったなとは思います」

 本人は後悔を口にした。

 2025年11月14日のガーナ戦以来の出場。先発としては2025年7月12日以来のE-1選手権・中国戦に次ぐ2度目だ。今年3月のイギリス遠征は体調不良もあり、アピールの機会がなく、北中米ワールドカップのメンバー入りを果たせなかった。

 そんな中で今夏、FC東京からラ・リーガのバレンシアに移籍。5大リーグの選手として、W杯後、リスタートを切った代表に復帰した。

「チームで求められている役割というところにプラスして、自分の良さを今日、出したいなと思って(試合に)入りました。そういったプレーは出せたのかなと思います」

 ゴールもアシストも残すことはできなかったが、プレー自体には手応えは感じていた。

「(他のメンバーと)初めてにしてはと言ったらあれですけど、悪くなかったと思いますし、鎌田(大地)選手とか経験のある選手がいてくれたおかげで、自分たちはある程度、自由に頭がクリアにプレーできた。いいシーンも何度か作れましたし、良かったなと思います」

 ベネズエラ戦で得た手応えを、残り2試合でさらに確固たるものにしたいところだが、佐藤はこの試合を最後に代表を離れることが決まった。

「ケガは全くしてないです。(所属するバレンシアの状況のため?)そうですね。監督も代わってますし、森保監督も、代表のためにも自分のためにも、しっかりあっちでアピールすることが大事だという話で。自分も納得しましたし、頑張りたいと思います」

 所属クラブの事情を考慮し、29日に代表チームを離れ、スペインに戻ることになった。森保監督は常々、クラブでの日常が代表チームのレベルアップにつながると話しているが、佐藤もかつて日本代表を率いたこともあるハビエル・アギーレ新監督のもと、バレンシアでしっかり地位を確立することが重要だと判断したわけだ。

「日常のリーグのレベル自体もすごく高いところでやっていますし、その自信がプレーにも表れているなと今日、実感しました。
 またアピールを、プレシーズンの最初のようにやっていくだけだなって思います。そのためにも結果が大事っていうのは今年、プレシーズンやって感じていますし、さらにその上のレベルでやって見せていきたいと思います。やっぱり攻撃的な選手なので、そこにもっともっとこだわってやっていきたいなって思ってます」

 次の代表活動は11月。ブラジル、パラグアイと対戦する。さらに進化した姿を見せるために、一足先に、佐藤は日常に戻る。