サッカー日本代表は28日、広島・エディオンピースウイング広島でベネズエラ代表と対戦した。先制点を許した日本だが、後半から出場した上田綺世が2ゴールを決め、土壇場で逆転した。

上写真=上田綺世は後半から出場して2得点。アディショナルタイムにはPKを確実に決めた(写真◎毛受亮介)

■2026年9月28日 国際親善試合(観衆27,882人@Eピース)
日本 2−1 ベネズエラ
得点:(日)上田綺世2
   (ベ)ケビン・ケルシー

渡辺剛の負傷退場で10人になるも…

 ウルグアイ戦から先発を10人入れ替えた日本は、小久保、中野、熊坂、齋藤と4人が先発で代表デビューを飾った。

 しかし、いきなりアクシデントに見舞われる。開始1分、熊坂が相手に寄せられ、左ヒザのあたりを強打。開始8分で田中聡に交代することになった。昨年6月に代表に初招集されたが、練習中に右膝前十字靭帯断裂し、長期離脱を余儀なくされた。今回の活動はその時以来の招集。久々に復帰だったが、わずかなプレー時間でピッチをあとにした。

 同じ3−4−2−1を採用し、守備の局面ではマンツーマンで相手をつかまえるため、とくに序盤は両チームともボールを前進させられないシーンが目立った。

 決定機の数も限られたが、日本は32分に複数本のパスをつなぎ、鎌田がボックス内に運んで相馬のシュートにつなげた。その直後には齋藤がボックス内で相手DFの股下を抜くシュートを放つ。だが、いずれもGK正面をつき、ネットは揺らせない。

 一方で終了間際には逆にゴールに迫られる。相手のプレスを受けた渡辺がCKにしたが、クリスティアン・マクーンのシュートは小久保が防ぐ。続くCKからもブライアン・カスティージョにシュートを打たれたが、瀬古ら守備陣がゴールライン上でクリアし、何とか防いだ。

 後半、日本は5人を入れ替え、スコアを動かしにかかる。しかし、先に得点を挙げたのはベネズエラだった。

 46分、敵陣で田中聡が空中戦で競り負け、日本の右サイドに展開されると、バルボに中野が股抜きされて、クロスを入れられる。最後はケビン・ケルシーに決められた。

 日本が得点したのは、その3分後。左サイドで伊東が相馬からパスを受け、右足でゴールに向かうボールを供給。そこに抜群のタイミングで上田が飛び込み、スライディングしながらシュート。同点に追いついた。

 日本は残り時間で勝ち越しを目指したが、渡辺が負傷。すでに3回の交代機会を消化していたため、85分に負傷した渡辺がピッチ外に出て、一人少ない状態で戦わざるを得なくなった。

 4−4−1の陣形で戦う日本は、試合終了間際にカウンターを許し、自陣ボックス内で鈴木淳が相手を倒してしまう。だが、VARチェックで、そのカウンターの直前に敵陣ボックス内で久保が足を踏まれていたことが確認され、逆に日本がPKを獲得した。

 これを上田がゴール左に決め、土壇場で勝ち越しに成功。そのまま2−1とし、日本が逆転で勝利を手にした。

▼出場メンバー
・日本◎GK小久保玲央ブライアン(46分:鈴木彩艶)、DF瀬古歩夢(72分:伊藤洋輝)、渡辺剛、鈴木淳之介、MF中野就斗(72分:堂安律)、熊坂光希(8分:田中聡→81分:谷村海那)、鎌田大地(46分:田中碧)、相馬勇紀(72分:中村敬斗)、佐藤龍之介(46分:久保建英)、齋藤俊輔(46分:伊東純也)、FW後藤啓介(46分:上田綺世)