上写真=上田綺世が見事な2ゴール。頼もしいエースだ(写真◎毛受亮介)
■2026年9月28日 国際親善試合(観衆27,882人@Eピース)
日本 2−1 ベネズエラ
得点:(日)上田綺世2
(ベ)ケビン・ケルシー
ピンチにも勝ち切った意味
上田綺世がエースの証明だ。鮮やかなスライディングシュートで2試合連続ゴールを決めて失点のすぐあとに同点とすれば、アディショナルタイムには冷徹にPKを蹴り込む。確かな2ゴールでベネズエラから勝利を奪った。
「1点目に関しては、ちょっと難しい動き出しをしたんですけど、(伊東)純也くんがしっかり合わせてくれて、パスが良かっただけです」
DFとの細かな駆け引きをしながら一歩出る瞬間に、左からスピードのあるクロスが入ってくる。DFの頭を越えたところで倒れ込みながらも右足でゴール左へ送り込む難易度の高いシュート技術を披露したから、謙遜にも聞こえる。でも、確かに伊東のクロスも素晴らしかった。ともに後半から入って勝負を決めにいった経験豊富な2人のコンビネーションは、さすがだ。
そして、もう1点は90+6分のPK。久保建英が足を踏まれるファウルを受けて、VARチェックのあとに獲得すると、上田は迷うことなく右足で左下にずばり。2-1の勝利をもぎ取った。
「今日も素晴らしい雰囲気で、選手たちにモチベーションを高めてもらえたので、こういう結果が得られたと思います」
エディオンピースウイング広島でのゲームで、専用スタジアムだからこその盛り上がりを肌で感じていた。
86分には渡辺剛が負傷してピッチを出たが、すでに3回の交代のタイミングを消化していたために、交代はできず。以降は10人での戦いを余儀なくされた。
「アクシデントもありますし、それもしっかり我慢した中で追加点を取って勝ち切ったのはすごく意味があったと思いますし、より大会に近い状態を作れたのかなと思います」
ピンチをどう乗り切るか。その絶好のシミュレーションの機会にするしぶとさも頼もしい。
「うまくいかないことももちろんあるし、うまくいってる部分はもっと伸ばしていきたい。また素晴らしい雰囲気と歓声をいただいて、また次も勝てるように頑張りたい」
そのゴールが、新しい日本代表を支えていく。