サッカー日本代表は24日、宮城・キューアンドエースタジアムみやぎでウルグアイ代表と対戦した。1−1で迎えた後半のアディショナルタイム、決勝点を奪ったのはこの試合が4試合目の出場となる塩貝健人だった。ついにネットを揺らした21歳のFWについて久保建英や上田綺世は称賛の言葉を送った。

上写真=後半のアディショナルタイムに決勝点を奪った塩貝健人(写真◎落合史生)

■2026年9月24日 国際親善試合(観衆44,070人/@Qスタ)
日本 3−1 ウルグアイ
得点:(日)松木玖生、塩貝健人、上田綺世
   (ウ)マクシ・アラウホ

日本の成長が得られるような戦いを見せてくれた(森保監督)

 塩貝健人がついにネットを揺らした。今年3月のスコットランド戦で代表デビューを飾り、出場から6分足らずで伊東純也の決勝ゴールをアシスト。何かやってくれそうな期待感を漂わせ、ワールドカップメンバーにも滑り込んだ。

 しかし、本大会ではオランダ戦に途中出場したものの、目に見える結果を残せずに終わった。

 それでも大会後、森保一監督が今後の注目選手の一人としてその名を挙げている。第3期森保ジャパン、さらにはその先の代表チームでも当然、活躍が期待される存在だろう。

 塩貝は83分、ウルグアイ戦でチーム7人目の交代選手として中村敬斗に代わってピッチに立った。スコアは1−1。スコアを動かすことを期待されていたのは明らかだ。

 強引なドリブルと強引なシュートで、その意欲を示したが、ウルグアイの屈強な守備陣に跳ね返される。だが、90+1分。その時が訪れた。

 伊東純也が右足のアウトサイドで左へ展開したボールを塩貝が落とす。受けた上田綺世がボックス手前から、最終ライン裏をうかがう塩外へ。ボールを引き取った塩貝は左足を振り、GKの股下を通して決勝ゴールを決め切った。

「(塩貝は)面白いですね。彼はすごく。(ゴールを)決められて良かったなと思いました。 じゃなかったら結構、みんなに言われてもおかしくない中で、ああやって自分で正解に持っていくっていうのはストライカーに大事なメンタリティだと思いますし。でも、本人も選択肢がある中で自分で決めていることなので。もしあれが入ってなかったら本人が責任を負うべきですけど、やっぱりストライカーとして点がすべてだと思うので、ちょっとかっこいいなと思いましたね、見てて」

 塩貝と同じくこの日、途中出場した久保建英はそう言って代表初ゴールを決めた後輩のメンタリティーを称えた。一方で、直前に味方へのパスを選択せず、チャンスを逸したシーンについて「言いましたよ、それは。(最後に)入ったからいいけど、あれは出さないとダメよって」とアドバイスすることも忘れなかった。

 アシストのパスを出した上田の塩貝評も興味深いものだった。21歳の若きFWの個性について言及し、称賛の言葉を送った。

「日本人は僕も含め、そんなに表に出すタイプじゃないし、もしかしたらそれがいいとされている文化なのかもしれないですけど、(塩貝の姿勢は)海外に行ったら多分そんな目立つほどでもないし、全然海外の若手だったら当たり前のようにギラギラしている選手もいるので。日本ではああやって良くも悪くも目立ってしまいますけど、彼は彼なりに考えて、振る舞いはたまにいろんな意見を呼ぶこともありますけど、サッカーにおいてはピュアで、いろんなことを吸収して自分が成長するためにやっているんだろうなっていうのはなんとなく僕も感じるし。代表に初めて来たときからそんなに(時間は)長くないですけど、この期間ででも彼なりに手応え感じている部分もあるだろうし。ただ、本人は1トップやりたいとかね、いろんな感情はあれど、ああやって結果を残していくことで次に繋がると思う。(松木玖生も含め)彼らにとっても自信になったと思うし、今後伸びていくきっかけになるんじゃないかなと思います」

 時に強引にも映るプレーは、ゴールへの渇望がそのまま表れたもの。森保一監督も、そうした若い選手たちの「ギラギラ感」を歓迎している。

「(佐野)航大であったり、ワールドカップではなかなか出場機会を得られなかった(鈴木)唯人であったり、最後に決めた健人であったり、本当に若い選手が常にギラギラして、自分たち(=コアメンバー)のポジションを狙っているなと、底上げをしてきているなということを多くの選手が感じながら、試合の中で切磋琢磨して、選手の成長、そして日本代表、日本のサッカーの成長が得られるような戦いを見せてくれたと思っています。玖生にも、そして健人にも『ゴールおめでとう』と、ロッカーで先輩たちが声をかけていましたし、みんなで成長できるように、また次の試合に向けても良い準備していきたいと思います」

 チームを底上げする存在は当然ながら、多ければ多いほどいい。一つ結果を出した塩貝はその一人になる『可能性大』だろう。もちろん、本人が底上げするだけで満足するはずはないがーー。