上画像=ブラジル戦に臨む日本代表の先発予想
歴史が動く瞬間を見逃すな!
ブラジルが中4日、対する日本は中3日で臨む一戦。主力の疲労度が気になるところだが、日本にとってはまさに大一番であり、この試合を終えれば、試合間隔があくため、文字通り、全てを出し切る覚悟で臨むだろう。
GKは鈴木彩艶だ。グループステージ第3戦のスウェーデン戦でも好守を連発。チームに勝ち点をもたらす立役者となった。ブラジル戦でも引き続き、ゴールマウスに立つはずだ。劣勢に陥った際に一気に裏返すロングキックも、この試合では重要な役割を果たすかもしれない。
DFは冨安健洋、谷口彰悟、伊藤洋輝と予想。スウェーデン戦で温存した冨安にはヴィシウスを封じる役割を任せたい。谷口は同一戦で負傷した板倉滉に代わって前半途中から急遽の出場となったが、丁寧なラインコントロールが光った。昨年のブラジル戦に出場しており、その経験もここで生かされるはずだ。伊藤はこれで4戦連続出場となるが、左から順番に人を捕まえに来るブラジルのハイプレスを考えると、そのボールさばきが必要だ。疲労の蓄積の程度にもよるが、スタッフが計測しているであろう身体データに問題がなければ、左センターバックとして先発するのではないだろうか。
ボランチは鎌田大地と佐野海舟のセットとした。ここ2戦、絶好調の田中碧も起用したいところだが、対ブラジルを考えた時に、密集でプレスをいなし、ビルドアップの局面で相手の穴を瞬時に見いだせる鎌田はボランチで起用するとみる。そこで田中はベンチスタートと予想した。佐野については、スウェーデン戦で温存したのが答えだろう。満を持してブラジルのアタッカーの捕獲とセカンドボール回収の任を負う。
ウイングバックは右が堂安律、左は中村敬斗。守備の時間がこれまで以上に長くなる中で、彼らがどこまで下がらずにプレーできるかが、この一戦の大きなカギだ。とくにヴィシウスが自由に動き、相手の左サイドバック、ドウグラスが頻繁に上がってくる日本の右サイドは、守備に追われ続けるかもしれない。そうした状況になっても焦れずにプレーできるかどうか。堂安、佐野、冨安、さらに右シャドーに予想する伊東純也も含めて、彼らの連係とプレー選択が、日本の生命線となる。また、左の中村は昨年のブラジル戦でゴールを決めている。いいイメージを持って試合に臨み、違いを生んでもらいたい。
シャドーは、右が伊東で左は前田大然とみる。押し込まれる時間が長くなった際に、ロングカウンターで相手に脅威を与えられる2人が並ぶ形だ。スピードがあり、裏抜けを得意とするこの2シャドーなら相手のラインを押し下げる効果も見込める。さらに前田は相手の右サイドバックのダニーロを牽制しつつ、右のアタッカーのラヤンを監視する役割も担う。中村とともにブラジルの左からの攻撃を封じ、攻めに転じた際にはスウェーデン戦で決めたようなゴールが期待される。気になるのは伊東の足の状態だ。スウェーデン戦で打撲したと見られており、その回復状況次第で、鎌田がシャドーに入り、ボランチに田中を配すケースもあるかもしれない。
1トップは上田綺世だろう。相手にボールを持たれる中でも攻撃に出た際には確実なつなぎでチャンスを演出し、フィニッシュにも絡むプレーが求められる。3月に行ったイングランドとの親善試合では三笘薫の決勝点につながる絶妙な落としを見せたが、今回もあの試合と同様に、チームは下がりすぎず、全体をコンパクトに保ちながらミドルブロックを組むことが予想される。その中で、攻めに転じた際の確実なつなぎ役として、上田の役割は極めて重要だ。加えて昨年のブラジル戦で勝ち越しゴールを決めた勝負強さも、再現してほしいところだ。
日本は過去7大会で4度決勝トーナメントに進出している。しかしいずれも突破することができず、分厚い壁に阻まれてきた。ノックアウトステージにおける初勝利をブラジルとの対戦で手にできるかどうか。運命の一戦は、日本時間30日、午前2時にキックオフ。W杯最多5度の優勝を誇る相手に勝てば、歴史は最高の形で上書きされるーー。
取材◎佐藤景【現地】