上写真=田中碧が集中力高くボールを刈り取ってリズムを作った(写真◎JMPA毛受亮介)
■2026年6月25日 北中米ワールドカップ・グループステージF組第3節(ダラス)
日本 1-1 スウェーデン
得点:(日)前田大然
(ス)アンソニー・エランガ
「サイドからもう少しテンポよく」
圧巻の守備力だった。
3位と出遅れたスウェーデンは、ビクトル・ギェケレシュ(アーセナル)、アレクサンデル・イサク(リバプール)、アンソニー・エランガ(ニューカッスル)と、プレミアリーグのビッグクラブでプレーするトリオを最前線に並べてゴールを狙ってきた。だが、ボールが届けられなければいい。
そこに田中碧が立ちはだかる。攻撃を止められたあとの即時奪回も、セカンドボールの回収も、ミドルブロックでのボールへのアタックも、最終ラインにまで戻って体を張ることも。
「まずは相手のカウンターだったり、前に強力な、一人でゴールまで完結できる個がいるので、そこに時間とスペースを与えないこと。もちろんスペースを与えてしまいますけど、そこをいかに自分たちが守るのかは常に意識はしていました。とはいえ、結局1失点してしまったので、そこは反省かな」
56分に鮮やかなコンビネーションから前田大然が先制したものの、62分にエランガに蹴り込まれた。
「まずは(失点)ゼロで進めていくことがすごく重要でした。攻撃の部分では相手が引いてくるときに、どこから攻めるのか。サイドからもう少しテンポよく動かせればよかったかなとは思います」
日本もスウェーデンも勝ち点がほしい。だが、ボールをこぼすと失点のリスクは高まる。鎌田大地と並んでピッチの中央に立つボランチとして、攻守のバランスに注意深く目を向けながらのプレーになった。
「とはいえ、後半は特にチャンスは多く作れてたので、そこで仕留められれば良かった」
その一つが、自らのミドルシュートだ。後半開始間もない48分、左のスローインから運んで鎌田の横パスを受けると、相手を軽やかにかわしてフリーになる。そこで放った右足のミドルシュートはしかし、力が入りすぎたかゴールの上に飛んでいってしまった。
その反省を残しつつも、田中は2試合連続のフル出場で存在感を示し、試合も1-1で締めて2位でラウンド32への進出を決めた。まずは最初の関門クリアだ。そして、待ち構えるのがブラジル。
「ここからが本当のワールドカップだと思いますし、予選も素晴らしいゲームをしましたけど、ここからが自分たちの力をより試されると思う。ブラジルという素晴らしい相手ですし、自分たちもそうだし見ている人も自分たちが優勝するんじゃないかと少し期待をしていただけているのであれば、一緒に戦ってほしいと思うので、いい準備ができればいいと思います」
中3日の過密スケジュールだが、一丸で乗り切る準備はできている。