上写真=予想外に涼しい気候ながら佐野海舟はしっかり調整できていると語った(写真◎サッカーマガジン)
やれることを全力でやろうと思っています
チームがモンテレイ入りして現地5日までに3回トレーニングを行ったが、遠藤航は姿を現していない。先月31日のアイスランド戦に先発し、今年2月に手術した左足に違和感を覚えたあと、ホテルでの調整が続いているからだ。
今回招集されているメンバーのうち、本来ボランチを主戦場とするのは遠藤、鎌田大地、田中碧、そして佐野海舟の4人。指揮官はセンターバックの瀬古歩夢や板倉滉らのボランチ起用を示唆しているが、『本職』が一人でも欠けるのはもちろん望ましい状況ではない。それでも、この人数で過酷な大会を戦い抜けると計算できるのは、佐野がいるからかもしれない。
「中2日とかで今年はやっていたので、いけると思います」
フル稼働の可能性を聞かれた佐野は、淡々と答えた。
暑熱順化をテーマにキャンプを張るモンテレイは、午前中にトレーニングを行った初日こそ猛暑に見舞われたが、以降は湿度の高さに対して気温はそれほど上がっていない。そんな環境下でのコンディション調整、そして過酷な連戦への覚悟を問われると、佐野は「それ(=全試合出場できる状況)を作らないといけないと思います。そういうポジションの采配は監督が決めることだと思いますが、自分はそこに向けて、やれることを全力でやろうと思っています」と力強く語った。
初めてのワールドカップという舞台にも、気負いはないという。初戦のオランダ戦に向けても「特に意識することはないです。(相手の)特徴などはもちろん考えてプレーしますけど、優勝という目標を掲げている中で、まず誰が出ているからというのはあまりないので」と自然体で臨むつもりだ。
「この前のイングランド戦とかでも自信を得られた部分がありますし、そういうところで大会を通しても、成長していけたら良いと思います。得た自信は、今後大切なものだと思うので。でも、あまり気負うことなく、いつも通りやれたら」
シーズンを通して所属するマインツで見せてきた安定感と、代表活動で示してきたボール奪取能力は、大きな目標に臨むチームに不可欠な要素。佐野が「いつも通り」のパフォーマンスを本大会でも発揮できれば、日本代表はそれだけ世界の高みに近づくことになるーー。