上写真=ロンドンでの初練習に臨んだ佐野海舟。右は町野修斗(写真◎青山知雄)
イングランドは質の高い集団。でも…
スコットランド戦をベンチで見つめることになった佐野海舟は、31日のイングランド戦でスタートから出場することになるだろう。
「(イングランドは)メンバーが代わっても、誰が出ても質の高い選手が集まっていると思いますし、その中でも自分たちがスキをつけるところだったり、時間を作れる場面もあると思うので、受け身になることなくやる方がいいとは思います」
第2次森保体制となってからも、チームはアウェーのドイツ戦(2023年9月)やホームのブラジル戦(2025年10月)など、W杯優勝経験を持つ強豪と対戦してきた。イングランド戦もまた、その列に並ぶ大一番となる。
相手のキーマンは、主将であり世界屈指のストライカーでもあるハリー・ケインだ。前線に留まるだけでなく、幅広く動いてビルドアップに加わり、スルーパスやサイドチェンジまで繰り出す万能プレーヤー。ロンドンでの初練習後、取材に応じたセンターバックの渡辺剛はその動きへの対応を重要視していたが、佐野海もまた警戒の必要性を説いた。
「チームとして前から行くのか、しっかりブロックを作って守るのかっていうのを整理してやらないといけないと思いますし、フリーにさせてしまえばやっぱり勝負を決める選手が(他にも)たくさんいるので、そこは、なるべく時間を作らせないようにしたい」
「やっぱりケイン選手が中心になってくると思いますし、サイドのドリブラーの選手やサイドバックの選手も流動的に動いてくると思う。中盤ではなるべくセカンドボールを拾ったり、そういう自分の得意なところというのはしっかりぶつけていきたい」
28日のスコットランド戦は田中碧と藤田譲瑠チマのダブルボランチでスタートし、終盤は鎌田大地がアンカーを務めた。出場時間を考慮すれば、イングランド戦は佐野海と鎌田が中盤でコンビを組むことが濃厚と見られる。
「誰が出てもバランスを見ないといけないし、隣にいる選手との関係性というのはとても大事になってくる。大地くんはバランスを見てくれますし、なので自分が行けるところは迫力を持っていく方がやりやすいと思います」
ドイツを4−1で下した2年半前はまだ代表デビュー前だったが、昨秋のブラジル戦では鎌田と組んでフル出場を果たしている。何より現在は日常的にブンデスリーガでプレーし、今季はUEFAカンファレンスリーグの舞台も踏んだ。もはや、世界の強豪を仰ぎ見るような段階にはない。
「(相手の)強度はもちろん高いと思います。自分たちもまだ足りないところはあるかもしれませんけど、全然負けるつもりではないですし、自分も含めてそこの部分は、しっかり出していきながら、受け身になりすぎずにやれれば」
北中米W杯を見据えて臨むイングランド戦。敵のキーマンがケインなら、日本の成否は佐野海舟が握る。
取材◎佐藤景[現地]