上写真=サッカー人生で初めてキャプテンを務めたという前田大然(写真◎Getty Images)
■2026年3月28日 国際親善試合(@ハムデン・パーク/グラスゴー)
スコットランド 0-1 日本
得点:(日)伊東純也
「びっくりしましたけど、いい経験だった」
「人生初めてで、すごい光栄ですし、勝てて良かったかなと思います」
キャプテンマークを巻くのは、前田自身にとって初めての経験だという。
「そういうキャラでもないし。まあスコットランドっていうのもあって、ちょっとびっくりはしましたけど、いい経験だったかなと思います」
森保一監督は、地元セルティックでプレーする前田にキャプテンを託した。
前半は後藤や佐野、鈴木唯人ら代表キャリアの浅い選手たちがピッチに並んだが、前回のW杯を知る前田は経験豊富な選手として、周囲に気を配りながら、あとから出てくる選手たちに良い形でバトンを繋ぐことを考えていたという。
「交代枠が11人という設定ならではのメンバーでできたと思う。(前半は)普段主力じゃない選手たちもいましたけど、うまくゼロで抑えて粘り強くやったからこそ、後半にフレッシュな選手が出てきて点が取れた。素晴らしい戦いだったと思います」
左ウイングバックとして攻守に働き、1年ぶりの代表復帰で3バックの左ストッパーに入った伊藤洋輝とも密にコミュニケーションを取ってプレー。さらに上を目指すために「どんどん背後に抜けるとはずっと言っていましたし、相手も食いついてきていたので。もっと合わせられればチャンスになった」と反省も忘れなかった。一方で「チームとしては焦れずにゼロで抑えて、カタールのW杯みたいに粘り強く戦えば絶対、後半にチャンスが来る。大会後もそうやって積み上げてきた日本らしい戦いができた」と手応えも得られたと話す。
実は、試合当日の昼食後に森保監督から大役を告げられたあと、すぐに負傷で今遠征に不参加の遠藤航に連絡を入れたという。
「試合前に森保さんに言われて、さすがに人生初なんで、これ、やばいなと思って(苦笑)。コイントスのやり方も知らんし。なので航くんに連絡して、『航くんならどうしてる?』と聞いて準備しました」
返信が来るまで少し間があり「焦った」と笑うが、ピッチでは堂々たる振る舞いを見せていた。
「サッカー人生をここまで送ってきて、この姿を見られるとは誰も想像していなかったと思う。いろんな人が支えてくれたからこそ。感謝の気持ちを持ってプレーしました」
「スコットランドだからという森保さんの優しさもあると思うんですけど、信頼がないと(指名は)なかったと思うので、感謝しています」
常にチームのために走り、戦ってきたからこその重責だろう。62分に中村敬斗に代わってピッチを退いたが、前田はキャプテンをしっかりと務め上げた。本人の言う通り、それは「いい経験」であり、今後のサッカー人生にプラスに作用するに違いない。