上写真=塩貝健人が短い時間でもアシストという結果を残して猛アピール(写真◎Getty Images)
■2026年3月28日 国際親善試合(@ハムデン・パーク/グラスゴー)
スコットランド 0-1 日本
得点:(日)伊東純也
「マークの外し方は完璧だった」
「結果を残して点を取ってやろうという思いで入りました」
その情熱を全身で表現して駆け抜けた。78分、塩貝健人が日本代表デビューだ。
3-4-2-1のフォーメーションで戦っていた日本は、藤田譲瑠チマに代わって塩貝を投入したことで、ボランチを1枚削って2トップにする3-1-4-2へとシフトチェンジした。押し込みながら0-0のままだったスコアを動かすための、超攻撃的布陣である。
「(自分自身に)プレッシャーはかけてないですけど、楽しもうと。特別な日だし、デビュー戦でしっかり楽しんで結果を残そうという思いでやりました」
そんなポジティブな意識が、84分の決勝ゴールのアシストにつながった。
中村敬斗から左外の三笘薫に渡り、内側から縦に駆け抜けた鈴木淳之介へ。このとき、塩貝はゴール前で折り返しを待っていた。その足元に入ってきて後ろに落とすと、伊東純也がシュート、ゴールに転がり込んで、塩貝にはアシストがついた。
「マークの外し方は完璧だったんじゃないかなと思って。相手の前にいい形で入れて。ボールが前に来てたら触るだけの感じでしたけど、それが後ろに来て、左足に来たんで、トラップして反転シュートか落としかで、(伊東がいたから)落とした感じです。アシストがついたんで悪くないというか、よかったです」
狙っていたゴールではないものの、初めての代表戦で、しかもピッチに入ってからわずか6分後に決勝ゴールをアシストしたのだから、悪くないどころか、素晴らしいデビュー戦になった。
ゴール以外でもインパクトは十分だった。ボールを収め、低い重心のドリブルで仕掛け、プレスバックも速く忠実だった。
「僕の中で得点が一番の評価なんで、それで言うと良くはなかったですけど、それ以外のところで言うんだったら、しっかり守備でも戻れていたし、イレギュラーな形で……たぶんやったことのない2トップで、ウイングのところも空いてて僕の守備タスクが多かったですけど、しっかり戻って守備ができるのは僕の特徴で、しっかり貢献できることもを見せられた。いい形で奪って前につなげたシーンもあったし、シュートまで行けたシーンもあった」
その「やったことのない2トップ」のパートナーは、日本代表のエース、上田綺世だ。ポストプレーに長けた上田と、前を向いてスピーディーに抜け出せる塩貝は相性が良さそうだ。
「(上田は)いい選手だと思いますし、ストライカーでは一番手。ヘディングが強いので、そこでそらしてくれて、僕が裏に走れたらチャンスになると思う。(上田には)強さがあって、僕には速さがあるので、その二つをうまく生かし合えればチャンスは作れると思う。今日が初めてだったので、なかなか難しかったですけど、次はそれをできればと思います」
待望の初ゴールは、次に取っておこう。ワールドカップのメンバー発表前最後の代表活動というタイミングで迎えたデビューでは、結果を残すしか生きる道はないと分かっている。イングランドからゴールを奪えば、そのインパクトは絶大だ。
「これから長い間、日本代表でプレーしたいと思っているし、その始まりかなと思っています。今日は点を取れなかったですけど、次は絶対に僕のところにチャンスが来る。イングランドは今日の試合よりはるかにクオリティーの高い選手たちがいっぱいいるけれど、そこで結果を残せればいい」