日本代表MF遠藤航が、年内最後の試合を勝利で終えた思いを語った。11月18日に行なわれたボリビア戦にボランチの一角でフル出場し、森保一監督の国際Aマッチ100試合目という節目の一戦で快勝に貢献。コンディションを不安視する声もある中で自身の価値を示しつつ、勝利に導くべくチームを引っ張ることを意識していたという。

上写真=キャプテンマークを巻いてフル出場した遠藤。中盤の底で攻守に働いた(写真◎Getty Images)

■2025年11月18日 国際親善試合(観衆53,508人/@国立)
日本 3−0 ボリビア
得点:(日)鎌田大地、町野修斗、中村敬斗

「3月にいい顔をして会えるように」

 開始4分にMF鎌田大地のゴールで先制した日本は、その後もFW小川航基が惜しいシュートを放つなど押し気味に進め、遠藤が「立ち上がりから自分たちが主導権を握って、入り方は良かった」と語った通りの試合を展開。「もちろん相手にボールを持たれる時間もあった中で、しっかり我慢して後ろ(守備陣)はゼロで抑えながら、3点取って勝つことができてよかった」と評した。

 所属するリバプール(イングランド)で十分なプレー時間を与えられていない状況でのフル出場に「クラブであまり試合に出ていないですけど、しっかり高いパフォーマンスを出さなければいけないという思いでプレーした」という。一方でボランチとして「チーム全体をオーガナイズすることや、難しい(状況の)ときにどうやって守ったらいいか、みたいなことは意識してやった」と振り返った。

 森保一監督の国際Aマッチ100試合目を「勝利で終わることができてよかった」と喜び、ピッチ上で花束を渡すシーンも見られた。年内の活動を終え、次の活動はワールドカップイヤーに入った来年3月。「節目の試合ということで、勝てたことはよかったと思いますけど、もちろんすべて満足しているわけではない」と思いを口にした日本のキャプテンは「まずは所属クラブに帰って、3月にいい顔をして会えるように頑張っていければ」と今後を見据えた。