上写真=前日練習後に取材に応じた渡辺剛(写真◎青山知雄)
2失点しているのは見直さないと
ガーナ戦の先発について、「10月のブラジル戦がスタメンが中心」と森保一監督は話した。3バックの右センターバックで先発した渡辺剛は引き続き、スタートからピッチに立つことになりそうだ。
「正直、右も真ん中もできますけど、もともとはずっと真ん中でやってきていた選手だったんで。ブラジル戦も久々に右センターバックをやったところもあって、慣れないところはありましたけど、自分の中ではできるっていう感覚はあるんで。正直どっちでも大丈夫です」
9月のメキシコ戦や10月のパラグアイ戦は中央でプレー。ただ、どの場所でも積極的にコーチングしながら周囲と連動し、1対1の強さを発揮することができていると言う。メキシコ戦は前半にハイプレスで相手を押し込み、ブラジル戦では後半からハイプレスを仕掛け逆転につなげた。
「ブラジル戦も最初はいこうっていう話だった。その中で選手一人ひとりがどう感じているかっていうのが大事だと思っていて。いけると思うんだったらいってもいい。全員が共通認識でいけるっていう感覚ならいくべきだし。メキシコ戦ではうまくいって、それがはまっていた。逆にブラジル戦(の前半)では、いくっていう話だったけど、ちょっとはめられないというか、相手の技術が高くていき切れないというときは、別にブロックを敷く選択も自分はありだと思っている。今のチームの中で、みんなで共通認識を持ってやれれば大丈夫っていうことだった。前回のブラジル戦は、2失点しましたけど、その選択は自分は間違っていないと思うし。それで後半ハイプレスにいくっていうのも別に間違ったことではないと思います」
対戦相手のレベルが上がったこともあり、9月のアメリカ戦以降の3試合は複数失点中だ。そうした事実を踏まえて、今回はさらに気を引き締めてプレーしたいと話す。
「2失点しているのは守備の責任だと思います。コンセプト的には守ってしっかりゼロというか、複数失点しなければ、攻撃力はあるんで、1点2点は取れると思う。そこでしっかり勝ちにもっていくっていうのがコンセプトの中で、2失点しているっていうのは見直さないといけない。そういう癖がつくのが一番ダメ。みんなで試合を見ていますけど、どこでどういうミスが起きて失点につながっているのか。決まり事がどれだけできているかとか、決められた中で誰が悪いとか、どういう守り方ができていれば守れたのかっていうのもはっきりできれば、繰り返さないと思う」
課題を明確にし、それをチームで消化し、どうすれば防げたのかを考える。現在のチームはそういうサイクルができつつある。次になる対戦相手、ガーナのFIFAランキングは73位で、19位の日本を大きく下回るが、その実力は侮れない。森保監督もトップクラスの力があると話したが、そんな相手に完封勝利を収めれば、チームはさらに自信を深めることができるはず。
「次の試合はゼロでいきたい」
渡辺はクリーンシートの実現に全力を注ぐ。