上写真＝12日の練習でビルドアップの確認などのメニューをこなした鈴木淳之介（写真◎青山知雄）
１対１のところはもっと厳しくいきたい
前回の活動でブラジル戦の勝利に大きく貢献した鈴木淳之介は、センターバック陣にケガ人が相次ぐ中で、チャンスをつかみ、アピールに成功した。３バックの左センターバックで１対１の強さを発揮し、ボール奪取後の運びやパスでも存在感を示した。
今後は定位置争いにもしっかり食い込んできそうなパフォーマンスだったが、本人は謙虚に語る。
「一瞬のスキっていうのはやっぱりああいうチーム（＝ブラジル）は突いてくる。そういうところはいい経験というか、もっと集中して取り組まないといけないなと思ったところですし、他のボールを持ったところだったり、そういうところは通用したと思うので。あとは1対1のところはもっと厳しくいきたいなと思いました」
慢心は微塵もない。所属するコペンハーゲン（デンマーク）ではチャンピオンリーグに出場。ハイレベルの攻防の中では劣勢となるシーンもあり、「スピードが違ったんで、とにかく。フィジカル的なところだったり、そういうところはやっぱり上には上がいると思いました。急に変わるところはではないですけど、早く追いつきたい」と大きな刺激を受けて、さらなる向上を誓っている。
今回の活動では２試合を戦うが、日本代表として久々にアフリカ勢と対戦する14日のガーナ戦については「フィジカル的なチームだと思うので、そういうチームとやるのも楽しみですし、しっかり負けないようにやりたい」とコメント。そして開催地となる豊田スタジアムは、岐阜県出身で名古屋グランパスのファンだった鈴木にとって思い入れの場所だという。
「豊田スタジアムでやるのは楽しみですし、Jリーグ時代、１回もあのピッチに立てない中で、代表として帰ってこられるのは、グランパスを応援していた身からするとすごく嬉しいこと。楽しみだなっていう感じです」
試合当日は家族も応援に駆けつけると言う。
「まだ1試合いいプレーしただけですし、その中で1つ自分の中でいいきっかけになったとは思う。（来年のＷ杯のメンバー発表まで）あと4試合、（所属）チームでもたくさん試合がありますし、継続してやっていきたいなと思います」
最高のアピールと勝利を求めて、鈴木は憧れだった豊田スタジアムのピッチに立つ。