上写真＝左から北野颯太、後藤啓介、小久保玲央ブライアン（写真◎Getty Images）
遠藤航、板倉滉、菅原由勢、佐藤龍之介が復帰
11月シリーズに臨むメンバー、26人が発表された。今回の活動期間中に行われる天皇杯の準決勝に参加するFC東京、広島、町田、神戸に所属する選手は選外。長友佑都（FC東京）や大迫敬介（広島）、相馬勇紀、望月ヘンリー海輝（町田）が外れ、一方で３人の初招集している。北野颯太、後藤啓介、小久保玲央ブライアンだ。
メンバー発表会見で森保一監督は初招集の３人について以下の通り、招集理由を説明した。
まずは後藤について。「ジュビロ時代は当時の横内昭展監督（前日本代表コーチ）から、そして現在の前田遼一コーチもユース年代に指導していて、どういう素質がある選手かを聞き、今の成長も追ってきました。日本からヨーロッパに渡り、アンデルレヒトではなかなか出場に恵まれていませんでしたが、STVVに移ってから出場機会をつかんでいると思います。ストライカーとしては得点が魅力かと思いますが、試合の流れ全般に関わり、運動量多く、攻守に関わって最後に点が取れるというところがいい」と総合力が高まっている点を評価。
北野については「今年のＪリーグの開幕から若い選手の中でも非常にセンスと存在感を見せていた。国内にいればおそらくE-1選手権に招集していたと思いますが、ザルツブルクに移籍したということで、チームに馴染んでいった。監督も彼を生かすため、成長させるために工夫して起用していると感じながら見ていました。今はザルツブルクの戦術に非常にフィットしてきていて、アグレッシブに攻守に関わっていくというところ、そして最後に得点を決めるというところ、またさらにヨーロッパの舞台で自信を深めていると思っています」と好調を称えた。
そして小久保については「私が東京オリンピックチームで監督をさせていただいた時に招集させてもらって、直接、見た選手です。ヨーロッパの舞台で自分が成長するんだというチャレンジを見させてもらっていた中で、パリオリンピックでの活躍、そしてSTVVで昨シーズンからほぼレギュラーとして試合に出続けているというところ、しっかりチームの中心選手としてパフォーマンスを発揮しているところを見て、招集をしています」とその成長に言及。
チームとして北中米Ｗ杯に向けてチームをブラッシュアップしていくフェーズではあるものの、ケガ人や天皇杯開催のために招集できない選手がいることも踏まえ、さらなる選手層の拡充を図っていく狙いがあると指揮官は話した。
また、今回は前回、ケガのために不参加だった遠藤航、板倉滉が復帰。U-20ワールドカップのために招集外となっていた佐藤龍之介や、菅原由勢も９月以来の復帰を果たした。
チームは10日に合宿をスタート。14日に豊田スタジアムでＷ杯出場国であるガーナ代表、18日に国立競技場でＷ杯大陸間予選進出を決めているボリビア代表と対戦する。
【11月シリーズメンバー】
▼GK
早川友基（鹿島アントラーズ）
小久保玲央ブライアン（シント・トロイデンVV／ベルギー）※
野澤大志ブランドン（アントワープ／ベルギー）
※※鈴木彩艷は辞退のため、野澤が追加招集
▼DF
谷口彰悟（シント・トロイデンＶＶ／ベルギー）
板倉 滉（アヤックス／オランダ）
渡辺 剛（フェイエノールト／オランダ）
安藤智哉（アビスパ福岡）
瀬古歩夢（ル・アーヴル／フランス）
菅原由勢（ヴェルダー・ブレーメン／ドイツ）
鈴木淳之介（コペンハーゲン／デンマーク）
▼MF／FW
遠藤 航（リバプール／イングランド）
南野拓実（モナコ／フランス）
鎌田大地（クリスタルパレス／イングランド）
小川航基（NECナイメヘン／オランダ）
前田大然（セルティック／スコットランド）
堂安 律（フランクフルト／ドイツ）
上田綺世（フェイエノールト／オランダ）
田中 碧（リーズ／イングランド）
町野修斗（ボルシアＭＧ／ドイツ）
中村敬斗（スタッド・ランス／フランス）
佐野海舟（マインツ／ドイツ）
久保建英（レアル・ソシエダ／スペイン）
藤田譲瑠チマ（ザンクトパウリ／ドイツ）
北野颯太（レッドブル・ザルツブルク／オーストリア）※
後藤敬介（シント・トロイデンVV／ベルギー）※
佐藤龍之介（ファジアーノ岡山）
※※＝負傷により鈴木彩艶（パルマ／イタリア）は参加辞退
▼スタッフ
監督：森保一
コーチ：名波浩
コーチ：齊藤俊秀
コーチ：前田遼一
コーチ：長谷部誠（フランクフルト）
フィジカルコーチ：松本良一
GKコーチ：下田 崇
テクニカルスタッフ：寺門大輔
テクニカルスタッフ：中下征樹
テクニカルスタッフ：若林大智
テクニカルスタッフ：渡邉秀朗
メンバー発表会見に臨んだ森保一監督（写真◎青山知雄）