上画像=ブラジル戦の日本代表予想布陣
3バックは谷口&渡辺&鈴木淳か?
ブラジル代表は10日の韓国代表戦から大きくメンバーを変更しないと言われているが、日本代表も同日のパラグアイ代表戦から数人を変更するだけとなりそうだ。フォーメーションも引き続き3−4−2−1がベースとなる。
GKは鈴木彩艶。すでに新戦力を試すよりもファーストチョイスの選手と最終ラインとの連係を深めるフェーズに来ている。今回も正GKがゴールマウスに立つ。
3バックは右から谷口彰悟、渡辺剛、鈴木淳之介の並び。パラグアイ戦でボールの持ち出しと縦パスで特長を示した鈴木淳、最終ラインで強さを発揮した渡辺は引き続き、先発を務めるのではないか。谷口は右CBと予想。これまでは中央でプレーするケースが多かったが、渡辺とどちらが右に適正があるかを踏まえ、持ち運びが得意な谷口とした。
両ウイングバックは左は中村敬斗、右は堂安律と予想。左の中村は所属するスタッド・ランスの試合が金曜日にあるものの、活動に最後まで帯同していることから見て、時間は限定的でも先発するのではないか。途中で相馬勇紀にバトンを託すと思われる。
一方の右はパラグアイ戦でシャドーで先発し、66分までプレーした堂安と見る。これまでアジアレベルでも強豪国との対戦では攻撃力とともに守備力を考慮し、堂安が右の翼を務めてきた。伊東純也も候補となるが、パラグアイ戦でフル出場しており、出場するなら途中からだろう。仮にブラジルのハイプレスがかわせず、中長距離のパスでボールを前方に送る選択が必要になった場合には長身の望月ヘンリー海輝を起用し、ハイボールでビルドアップの出口をつくることになるかもしれない。
2ボランチは鎌田大地と佐野海舟。鎌田はボールを保持の時間を増やすために重要な選手だろう。佐野は、パラグアイ戦で89分までプレーしているものの、ブラジルからボールを奪うために不可欠な存在だ。この組み合わせで中盤を仕切っていく。
2シャドーは左足首に負傷を抱える久保建英がプレーできるかどうかで違ってくる。前日会見で森保一監督は「タケに関してはプレーできる状態。ただし90分はプレーさせるべきではないと判断している」と状況を説明した。右シャドーで先発し、前半のみか、あるいは60分あたりで交代するものと予想される。
左シャドーは南野拓実と予想。前節は61分でベンチに下がっており、ブラジル戦の出場を計算しての交代だったとの見立てだ。
1トップは上田綺世だ。パラグアイ戦の後半アディショナルタイムでチームを救う同点ゴールを決めたストライカーは、所属するフェイエノールトでも8戦8発と絶好調。過去2分け11敗といまだ勝利のないブラジルから歴史的な一勝を挙げるためにも、その決定力は欠かせない。前節数分しかプレーしてないことからもここは先発だろう。
「いい守備からいい攻撃につなげて、ゴールを目指していけるように選手たちには積極的にチャレンジしてもらいたいと思っています。守備の部分では、先ほども言ったように、まずはアグレッシブに入っていくというところからボールを奪う。それで奪えないという局面も多々あると思いますので、その時にはしっかり前向きに、コンパクトなブロックを作って、相手の嫌がる守備をしてボールを奪って攻撃につなげていくことをやっていきたい」(森保監督)
3年前の6月の対戦は、ほぼ劣勢のまま90分を過ごし、PKによる1点を奪われて敗れた。今回、日本はどんな結果をつかむのか。注目したい。
取材・文◎佐藤景