前田大然、久保建英は前日練習で別メニュー
パナソニックスタジアム吹田で前日練習を行う日本代表の選手たち(写真◎青山知雄)
三笘が不在のウイングバックは左が相馬勇紀、右が望月ヘンリー海輝と予想した。相馬は今季のJリーグで際立ったプレーを見せている。シャドーでプレーすることが多いが、本人も語っている通り、ウイングバックとローテーションしてプレーするケースも多い。過去にはウイングバックでプレーした経験も持ち、左の翼を任されても問題はないだろう。一発で局面を変えられるサイドチェンジにも期待したい。
9月のアメリカ戦で左ウイングバックを務めた前田大然は左足を痛めており、前日練習は別メニューだった。パラグアイ戦は回避することが濃厚だ。また、このポジションでは中村敬斗の起用もあり得るが、先発でプレーするのはブラジル戦だろう。パラグアイ戦は出場するにしても途中からと思われる。
一方の右の翼は、望月と予想。サイドから斜めに走りこんだところにFC町田ゼルビアでチームメイトの相馬から精緻なクロスが届き、高さを生かしたヘッドでゴールに絡むパターンが見られるかもしれない。相手のハイプレスを回避するターゲットとしても重要な役割を担う。
2シャドーは左が斉藤光毅と右は伊東純也とした。前述の通り、相馬がシャドーで斉藤がサイドに回るケースも考えられるが、守備強度では相馬が勝ると思われる。そのため、ここでは斉藤をシャドーとしている。右はアメリカ戦でシャドーを務めた伊東。突破を仕掛けて相手最終ラインを押し下げるプレーも求めたい。
シャドー候補の南野拓実はブラジル戦で先発すると予想、久保建英は合流後、別メニューが続いており、パラグアイ戦でプレーすることはないだろう。
1トップは小川航基だ。オランダリーグで得点量産中の上田綺世に刺激を受けるストライカーはパラグアイ戦に向けた囲み取材では「本当に1回1回の代表活動がラストチャンスという思いでやっていかないと」とアピールに燃えていた。最初から飛ばし、途中で町野修斗にバトンをつなぐ形か。
日本と同じく、すでに北中米ワールドカップ出場を決めているパラグアイとの貴重なテストマッチ。日本は堅守を誇る相手からゴールを奪えるか。注目の試合は10日、19時20分にキックオフとなる。
取材・文◎佐藤景