サッカー日本代表は8日、千葉県内でトレーニングを行なった。鎌田大地(クリスタル・パレス)が練習後に取材に応じ、無得点が続いている状況を踏まえて、攻撃の改善が必要だと指摘。10日に大阪で行われるパラグアイ戦、14日に東京で行われるブラジル戦へ向けて意気込みを語った。

上写真=ボランチでの出場が予想されている鎌田大地(写真◎青山知雄)

チャンスがあったら足を振る

 遠藤航、三笘薫、板倉滉ら、これまでチームの攻守の中心となってきた選手たちがケガにより今回の活動は不在。そんな中で同じく主軸を担ってきた鎌田大地に10月シリーズのテーマを問うと、はっきりと口にした。

「もちろん勝利にこだわるっていう部分と、やっぱり今日も話していたのは、ここ数試合は得点がうまく奪えていない試合が多いので、得点を奪えるようにすること。明らかに攻撃の部分は改善しないといけない。守備の部分はある程度いい強度で自分たちがやりたいことができていたと思うんで、攻撃の部分を修正していけたら」

 9月シリーズ、0−0に終わったメキシコ戦はボランチとして先発し、69分までプレー。続くアメリカ戦は、62分からピッチに登場し、ボランチでプレーしたが、0−2で敗れることになった。

「最後の部分でチャンスがあっても、入れるシーンで入れれなかったりだとか、やっぱり個人のクオリティーもあると思う。ただ、それプラス、本当に相手にとって怖いこと、今日も話していましたけど、チャンスがあったら足を振るとか、簡単なことですけど、そういうところを頭にしっかり入れてプレーするのとしないのでは、全然意識的にも違う」

 無得点に終わったいずれの試合もチャンスがまったく無かったわけではない。しかし積極的な姿勢が足らず、相手に脅威を与えるプレーの数は限られた。鎌田が指摘したのは、その部分。ゴール前で怖さを示すことが、得点するためには重要ということだ。

 パラグアイ代表もブラジル代表も、プレスの強度が高く、寄せも早い。ゴールを奪うのは簡単ではないが、3戦続けてノーゴールに終わるわけにはいかない。

 遠藤がいないことを踏まえれば、9月シリーズと同様、鎌田はおそらく、ボランチでプレーすることになるだろう。第3列からチームの攻撃を司り、ゴールへのルートを切りひらくことが期待される。