サッカー日本代表は現地6日、アメリカ・オークランドでメキシコ代表と対戦した。試合は0ー0でドロー。来年のワールドカップ開催国とのテストマッチで勝利を飾ることはできなかった。

上写真=メキシコ戦に臨んだ日本はスコアレスドローに終わった(写真◎Getty Images)

■2025年9月6日 国際親善試合(観衆45,278人/@オークランド)
メキシコ 0ー0 日本

立ち上がりから日本ペースだったが…

 日本は立ち上がりから積極的に前に出た。人数をかけて高い位置からボールを狩りにいく。メキシコを自陣に押し込むと、11分には久保がボックス手前からシュートを放ち、15分には渡辺のロングパスを右サイドから走り込んで受けた堂安がループで狙ってゴールに迫った。

 いずれも得点にはつながらなかったが、日本のプレスは効き目抜群でメキシコに自由を与えず、序盤から試合は日本ペースで進んだ。

 後半も、日本のペースは変わらない。48分に敵陣でボールを奪うとボックス手前から久保がシュート。そのこぼれ球を上田が拾ったが、シュートを打ち切れず。それでも後半開始直後も日本のプレスは有効で、メキシコの攻め手を封じ込んだ。

 53分には久保がポケットからクロスを供給。完全に相手を崩した。だが、フリーで放った南野のボレーは枠上へ。ビッグチャンスを迎えたが、それでもネットを揺らすことはできなかった。

 日本に予期せぬ事態が起こったのは間もなく60分になるところだった。板倉が右足首を痛めて交代を余儀なくされたのだ。代わって左CBに入ったのは関根。代表候補のCBにケガ人が相次いでいる中で、板倉もケガをしてしまった。

 最終ラインの構成が変わったことでバランスが変わった日本は、68分にピンチを迎える。相手FKの場面でロサーノのキックからベガにヘディングシュートを許す。この試合最大のピンチとだったが、鈴木が素晴らしい反応でしのぎ切った。

 直後の69分に、日本は3枚替えを実施する。左ウイングバックの三笘が左シャドーへ移り、前田が左WBへ。右も堂安が右シャドーへ移り、伊東が右WBに入った。その後、81分にも2枚替えを行い、終盤は上田と町野の2トップを試す。

 90分に上田が抜け出し、モテンスが背後からファウルで止めて、VARを経て退場に。日本が一人多い状況となり、猛攻を仕掛ける。だが、最後までゴールは遠かった。

 結局、スコアレスドローで決着。ワールドカップ開催国とのテストマッチで勝利を飾ることはできなかった。

▼出場メンバー
・メキシコ◎GK A・マラゴン、DFJ・サンチェス、C・モンテス、J・バスケス、J・ガジャルド、MF O・ビネダ(60分:E・サンチェス)、E・アルバレス(32分:E・リラ)、M・ルイス(81分:C・ロドリゲス)、FW R・アルバラド(G・ベルテラメ)、R・ヒメネス(60分:S・ヒメネス)、A・ベガ(60分:H・ロサーノ)

・日本◎GK鈴木彩艶、DF板倉滉(60分:関根大輝)、渡辺剛、瀬古歩夢、MF堂安律(81分:町野修斗)、遠藤航、鎌田大地(69分:佐野海舟)、三笘薫(81分:鈴木唯人)、久保建英(69分:伊東純也)、南野拓実(69分:前田大然)、FW上田綺世