上写真=初戦の香港戦に続き、ボランチでの先発が有力視される川辺駿(写真◎青山知雄)
デビュー戦は4年4ヵ月前の日韓戦
川辺が代表デビューを飾ったのは2021年3月25日に横浜で行われた日韓戦だった。86分に南野拓実に代わってピッチに立つと、10分あまりプレーした。
「一番最初に途中出場したデビュー戦が日韓戦で、韓国に対してそれほど特別な感情があるわけじゃないですけど、デビュー戦と、それこそキャップ数を考えたら、韓国と2回も試合しているのは確かに多い方だと思う、そのときも勝った記憶がありますし、また勝って終わりたいなと。もちろんいい選手もいますし、このE-1の中では間違いなく日本と韓国がこういう状況になる確率がだいぶ高かったと思うので、本当に大一番ですし、自分の持っている全てを出すことが必要だと思います」
試合結果は3−0で日本の勝利を収めた。プレー時間が短かった川辺はその試合で強烈なインパクトを残したわけではなかったが、代表活動のスタートの一戦として記憶に刻まれている。
「(韓国とは)ずっとライバルで、そういう関係でやっていますし、どんな状況でもどんなコンディションでも、そういうのは全く関係ない、勝つことのみが重要なので、もちろん内容にもこだわりつつ、結果が一番重要だということを忘れずにプレーしたい」
引き分け以上で優勝が決まるが、目指すのは勝利だと言い切った。現在、日本は韓国相手に連勝中だが(22年7月27日も名古屋で3−0の勝利)、歴史を振り返れば、3連勝はない。今回の試合はE-1選手権連覇とともに、そんな記録もかかった一戦になる。
「Kリーグの選手がほとんどで、もちろんJリーグの選手も3人くらい知っている選手がいますけど、パワーとスピードがあると思うので、そういう部分でまずは負けないことが重要。そこで相手を上回れれば、勝つ確率は上がると思う。日本の良さもたくさんあるので、そういうものを出せれば」
Jリーグ選抜対Kリーグ選抜とも映る今回の一戦。両国のプライドを懸けた90分になるのは間違いない。アウェーゲームになるが、川辺はタイトルを持ち帰ると誓った。