写真◎Getty Images
日本代表MF中村草太がデビュー戦初得点に満足することなく、さらなる成長と活躍を誓った。7月8日のEAFF E-1サッカー選手権の香港戦で後半開始から出場し、終了間際にドリブル突破からダメ押しの6点目。持ち味を発揮して結果を残したものの、それまでのパフォーマンスを反省し、残る2試合でも結果を残すべく決意を新たにしている。
上写真＝後半アディショナルタイム、ドリブルでエリア内に侵入した中村が左足で6点目を決める。代表デビュー戦での初得点となった（写真◎Getty Images）
■2025年７月８日 E１選手権（＠龍仁）
日本 ６－１ 香港
得点:（日）ジャーメイン良４、稲垣祥、中村草太
（香）マット・オア
「賭けみたいなところもあった」
後半アディショナルタイムの90＋4分、右サイドでうまく相手と入れ替わってドリブル突破。股抜きで1人をかわし、エリア内で寄せてきた相手にクリアされそうになったが、ブロックしてから左足で蹴り込んだ。
股抜きは「相手が股を開くだろうなと思って。賭けみたいなところもあった」という。「そういうところが自分の武器だと思っているので、一つ出せたことはよかった」と喜んだ一方で「自分を含め、あまりうまくいかない時間帯もあり、失点もしたので、悔しい気持ちの方が大きい」とも振り返った。
日本はFWジャーメイン良の4得点などで前半だけで5-0としたが、後半は攻めあぐね、59分にCKから失点。尻すぼみに終わりそうな一戦を初得点で締めくくったものの、「相手も相手。結果はよかったけど、戦術のところは、もっともっと成長が必要」と語り、「与えられた戦術、役割をうまくできなかったことが悔しい。崩しもそうだし、組み立てや立ち位置を含めて、シャドーだと少し物足りないかなと思う」と反省点を続けた。
収穫と課題を胸に、続く中国戦と韓国戦でも結果を残せるか。サンフレッチェ広島での活躍が評価されて代表デビューを飾ったルーキーは「自分の武器、特徴は見失ってはいけないと思うので、あとはチームのやり方を自分の中に落とし込めるかがポイント。コミュニケーションを含め、もっともっと」と今後を見据えていた。