上写真=前回予選のときよりもさらにチーム内で存在感を高めた三笘薫(写真は昨年11月/サッカーマガジン)
早めに決めることで世界を意識した戦い方もできる
前回予選、苦戦も予想された敵地でのオーストラリア戦で途中出場から2ゴールをスコアし、日本をワールドカップに導いたのが三笘薫だった。
「W杯を経験して、いろんな戦い方を経験して、監督から求められることも増えましたし、そういったところで新しいチームになってよりチームとして一つになってきてるので、それが最終予選の結果につながっていますし、今まで積み上げたところをしっかりと一回思い出してやればなと」
日本は20日のバーレーン戦に勝利を収めれば、自力で8大会連続8回目のワールドカップ出場が決まる。プレミアリーグのブライトンで圧倒的な存在感を示し、世界でもその名を知られる選手に成長を遂げた三笘に対する期待は、前回以上に大きい。
だが、本人は「勝利が一番大事なので、そのために。コンディションは全員バラバラですけど、この2日でしっかりとトレーニングをしたい」と大一番に向けても冷静だ。
「一番は勝つことが大事ですし、どんな形でも決まることが大事。内容より結果が大事だと思うので、チームとして勝てれば」
前回予選では途中出場が多かったが、今、三笘は日本代表に欠かせない一人になった。
「(前回)W杯が決まったのはすごくうれしかったですけど、それ以前にやっぱり出場機会が少ない中で、チームの中でも立ち位置というのも大事でしたし、結果を出すことに必死だった。そういう反骨心とか、いろんな結果を出すという気持ちは常に持ってやりたいと思っています」
大きな成長を遂げても、向上への意欲は失われてはいない。個人としても、もちろんチームとしても、目指すのはさらなる高みだ。その点からも3試合を残してW杯出場権を獲得する意味は大きい。
「メリットしかないと思いますし、早めに決めることで世界を意識した戦い方もできると思います。そこを見据えて、コンディショニングもそうですし、競争も始まりますし、いろいろいいことが多いかなと思います」
W杯を決めて、再び世界の舞台へ。三笘は高い志をもって、バーレーン戦に臨む。