日本代表は12日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選のインドネシア戦(15日)へ向けてトレーニングを行った。谷口彰悟が負傷で不参加となった中、10月に実戦復帰し、代表に返り咲いた橋岡大樹が出場に強い意欲を示した。

上写真=12日の練習では3バックの一角に入り、ハイボールの処理を確認していた橋岡大樹(写真◎佐藤景)

練習から見せていけたら

 最終予選でベースとしてきた3バックを11月シリーズも継続するかはわからないが、谷口彰悟の負傷によりメンバーの再編成は余儀なくされている。12日は全体練習後に橋岡大樹、高井幸大、関根大輝の3人で『ハイボールの処理』に取り組んでいた。

 この3人でそのまま3バックを編成するということではなく、クリアする場所やその後の展開の確認作業と思われる。さらに橋岡は3バックの右と左の両方を務め、守備から攻撃へ切り替わった瞬間に両ウイングバックへパスを通す練習も繰り返していた。

 橋岡は6月のミャンマー戦で3バックの右センターバックを務めており、谷口不在となる今シリーズは、大きなチャンスと見ることもできる。本人もその点は自覚している。

「ウイングだったり、攻撃的な選手がどんどん崩していってくれるという意味では後ろはしっかり守って、ボールをしっかり奪ってつなげるところまでやらないといけない。いまはケガ人もいますけど、その中で僕はどうやってアピールできるかが大事なところ。頑張りたい」

 橋岡自身もケガにためにしばらく代表を離れていたが、復帰した今回のシリーズは、その力を改めて示すチャンスでもある。谷口に加え、冨安健洋、伊藤洋輝、中山雄太らが不在の中で、しっかり存在感を示しておきたいところ。

「何があるかわからないし、他にもいい選手がいる。僕がどのポジションで出るかはわからないですけど、『常に出るんだぞ』という気持ちで準備はしているので。練習から見せていけたら」

 インドネシア戦で3バックを採用するとしたら、板倉滉、町田浩樹と組んで3バックを編成するのは誰なのか。

 橋岡のアピールは続く。