日本代表は13日、埼玉スタジアムでオーストラリア戦(15日)に向けてトレーニングを行った。練習後、三笘薫が取材に応じ、今回の一戦についてポイントを語った。

勝たないといけない相手

 次戦の相手、オーストラリアに対し、三笘は前回予選(2022年3月24日)のアウェーで対戦した際に2ゴールをスコアした。日本はその試合でカタール・ワールドカップ出場を決めた。

「当時はもう本当によくわからない感じで、アピールするだけぐらいな感じでやっていました」

 途中出場して違い生む役割を担うことが多かった三笘は、当時についてをこう振り返った。あれから2年半あまりが経ち、すっかり先発に定着。最終予選でもここまで3試合すべてでスタートからピッチに立っており、その圧倒的な突破力はチームに欠かせない武器になっている。

「今は本当に一体感もありますし、(オーストラリアが)勝たないといけない相手という認識があります。前回の選手がどれだけいるかはまだわからないところがありますけど、個人の能力は高いと思うし、もちろん日本でプレーしている選手もいますし、わかりやすいとこもある。相手も自分たちのサッカーを知っているとは思うので、そこはしっかりと準備しないと難しいゲームにはなるとは思いますね」

 15日にホームで対戦するオーストラリアに勝利すれば、最終予選4連勝。前節のサウジアラビアに続き、グループCのライバルと目される2チームを連続で叩くことになり、日本は本大会行きへ、さらに前進することになる。三笘はその重要性を語るとともに、取材陣の質問に答える形で勝利のポイントも口にした。

「(陣形が噛み合う可能性も?)後ろで数的優位作りながらビルドアップできるかというところもそうだし、マンツーマンでも1人剥がせばチャンスになると思うんで、わかりやすいと思います」

「(個で差をつける?)それをしないといけない相手だと思います。でも、うまくいかないときに前線がより動いてスペースを作ることは必要かなと」

 攻略のイメージは、しっかり持っている。

 オーストラリアのロングボール攻撃に対しても「前線の守備、いかにいい状態で蹴らさないかというところは大事だと思いますし、サウジアラビア戦ではそういうところで蹴らせてしまって、最後のところで危ないシーンもありました。そこはしっかり改善しないといけない。もちろん空中戦でも、ある程度は勝てると思うので、相手次第ですけど、負けないことを意識したい」。

 攻撃のみならず、左ウイングバックとして守備でも大きな貢献を見せている三笘。2年半前とは立場も変わり、文字通り日本代表の中心になった。けん引車として、オーストラリア戦に臨む。