北中米ワールドカップ・アジア最終予選に臨むサッカー日本代表が2日、合宿をスタートさせた。今回の活動から昨シーズン限りで現役を引退した長谷部誠氏がコーチに就任。W杯3大会をともに戦った長友佑都が新コーチの印象を語った。

上写真=ともにボール回しに参加した長友佑都と長谷部誠コーチ(写真◎サッカーマガジン)

遅かれ早かれ、来るんだろうなって(長友)

 2023ー2024シーズン限りで現役を退き、フランクフルトⅡ(U−21)でコーチを務める長谷部誠は、インターナショナルウインドー(IW)の期間に行われる日本代表の活動にコーチとして参加することになった。

 この日は長谷部コーチの代表での初始動となったが、土曜日に試合が行われた国内組のみフィールドで行われた練習に早速参加。かつてW杯でともに戦った長友佑都がその印象を語った。

「違和感しかないですね。でも選手のハセさんよりコーチのほうがかカッコいい。なんかオーラが増してるような感じで。冗談とかじゃないですけど、ハセさんがいるだけで落ち着くな、やっぱり。スタッフと選手の立場だけど、代表を経験とともにまとめる部分では仕事はそこまで変わらないんじゃないかなと思う」

 2人は2010年の南アフリカ大会、2014年のブラジル大会、そして2018年のロシア大会とW杯3大会を選手としてともに戦った間柄。長友は長谷部のプレーヤーとしての実力も、人柄もよく知っている。だから今回のコーチ就任も「全然、びっくりしなかった」という。「遅かれ早かれ、来るんだろうなって。野生の勘で(笑)」。

「代表でも長いことプレーしてきましたし、海外とかも僕らはいろいろ経験はしてきてるんで。そういった部分でも最終予選は僕も今回5度目ということで、酸いも甘いも経験してきた。ここ2大会は初戦で負けているんで、そういう経験は長谷部さんとともに後輩たちに伝えてきた意図は思います」

 カタールW杯を目指した前回予選は初戦のオマーン戦に敗れ、苦しいスタートを切った。同じ徹を踏まないためにも、多くを経験してきた2人がチームにいるのは大きい。