日本サッカー協会(JFA)は29日、9月に行われる北中米ワールドカップ・アジア最終予選、5日の中国戦(@埼玉)、10日のバーレーン戦(@リファ)に向け、日本代表のメンバー26人を発表した。1月の『AFC アジアカップ』以来、伊東純也が復帰し、パリ五輪で活躍した高井幸大、J1で好調を続けるFC町田ゼルビアの俊英・望月ヘンリー海輝が初招集された。

上写真=左から高井、細谷、伊東、望月(写真◎Getty Images、J.LEAGUE)

長谷部誠がコーチとして参加

 9月5日にスタートする北中米ワールドカップ・アジア最終予選に臨むメンバーが発表された。負傷により招集外だった三笘薫と性加害騒動で招集が見送られていた伊東純也がAFCアジアカップ以来、復帰。またパリ五輪で評価を高めた19歳のセンターバック高井幸大、さらにJ1町田で高いポテンシャルを示している右サイドバック、望月ヘンリー海輝が初招集された。

 メンバー発表会見に出席した森保一監督は、このタイミングで伊東が復帰した経緯について「これまでの招集できるということで協会に、私自身も考えていた。彼を守るということで話してきましたが、彼が落ち着いて日本代表としてサッカーに向き合って活動できるかを考えたときに、まだ疑問が残っているところがありました」と話し、「一つ大きなポイントとして、スタッド・ランスのジャパンツアーで、ファン・サポーター、メディアの皆さんも含め、彼を温かく見守ってくれる環境があると判断しました。彼が思い切ってプレーできる環境にしてくださったことに感謝します。これから日本のために思い切ってプレーしてくれると思います」と説明した。

 また初招集の二人について、まずは高井に関しては「(高井は)所属チームの川崎で高いパフォーマスを見せている。パリ五輪でも世界の舞台で戦えるところを示した」と評価。また、望月については「ここまでシーズンを通してレギュラーとしての使われ方はしていないですが、ここのところチームの信頼を経てレギュラーとして存在感を発揮している。フィジカル能力が高く、落ち着いてビルドアップに関わっている。まだまだ改善しなければならないところはあるが、「高井と同じく、(今回の)チーム活動を通してどれくらいできるかを見たいし、この先さらに、力を発揮してほしい」と期待を寄せた。

 なお、今回の活動からフランフルトのアンダーカテゴリーで指導者として活動を始めた長谷部誠がコーチとしてチームに加わることになった。森保監督からJFAに要請したもので「世界一を目指して戦っていく中で、現状のスタッフでも間違いなく、前進していけると考えていますが、長谷部コーチが持っているヨーロッパでの経験は、さらに前進していく刺激にもなる」と招へい理由を説明した。

 チームは2日に国内で合宿をスタートさせ、5日にホームで中国戦、10日にアウェーでバーレーンと対戦する。前回の最終予選は出だしてつまずいており、「まずは9月シリーズ、中国戦に向けて勝利できるように一丸となって向かっていきたい」と森保監督。最高のスタートを切るべく、準備を進めたいと話した。

中国戦、バーレーン戦に臨む日本代表メンバー

▼GK
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
谷 晃生(FC町田ゼルビア)
鈴木彩艶(パルマ=イタリア)
▼DF
長友佑都(FC東京)
谷口彰悟(シント=トロイデンVV/ベルギー)
板倉 滉(ボルシアMG/ドイツ)
中山雄太(FC町田ゼルビア)
町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー)
菅原由勢(サウサンプトン/イングランド)
望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)※
高井幸大(川崎フロンターレ)※
▼MF/FW
遠藤 航(リバプール/イングランド)
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)
浅野拓磨(マジョルカ/スペイン)
南野拓実(モナコ/フランス)
守田英正(スポルティング/ポルトガル)
鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)
三笘 薫(ブライトン/イングランド)
小川航基(NEC/オランダ)
前田大然(セルティック/スコットランド)
旗手怜央(セルティック/スコットランド)
堂安 律(フライブルク/ドイツ)
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
細谷真大(柏レイソル)
※=初招集

▼スタッフ
監督:森保一
コーチ:名波浩
コーチ:齊藤俊秀
コーチ:前田遼一
コーチ:長谷部誠(フランクフルト)
フィジカルコーチ:松本良一
GKコーチ:下田 崇
テクニカルスタッフ:寺門大輔
テクニカルスタッフ:中下征樹
テクニカルスタッフ:若林大智
テクニカルスタッフ:渡邉秀朗