日本サッカー協会(JFA)は1日、アジアカップに出場していた日本代表の伊東純也がチームを離脱すると発表した。バーレーン戦当日の31日、『デイリー新潮』が「伊東が性加害で刑事告訴された」と報道。同選手はベンチ入りしたものの、出場機会はなく、翌日チームを離脱することになった。なお、伊東に代わる追加招集はしない。

上写真=性加害に関する報道があった日に行われたバーレーン戦でベンチスタートとなった伊東純也。出場機会はなかった(右から二人目/写真◎Getty Images)

練習場に姿を現さず、離脱が決定

 伊東に関する報道について、バーレーン戦後の会見で質問された森保一監督は「まずは今、質問にあったことが、メディア上で出ていることは把握しています。まだその全容を聞いていないので、ここでは何ともお答えしようがないと思っています。また記事の内容を調べた上で、調査した上で、我々も対応していきたい」と説明した。また、試合後のミックスゾーンで伊東は「サッカーのこと以外はダメと言われているので」と答えて足早にその場を立ち去った。

 翌日、バーレーン戦に出場した選手(およそ30分以上)はホテルでリカバリー に努め、それ以外の選手が練習を行ったが、伊東は姿を現さず。ホテルでコンディション調整を行うと説明されていたものの、現地時間13時30分に、JFAがチームを離脱すると発表した。

「伊東純也選手に関する一部報道について、日本サッカー協会(JFA)では報道されている事実関係の内容について当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められると考えています。JFAとしては、伊東選手本人の心身のコンディションを考慮した結果、伊東選手が本日付でチームを離れることを決定しました。SAMURAI BLUE と伊東選手を応援していただいている多くの皆様にご心配をおかけしていることについてお詫び申し上げます」

 日本は前日にバーレーン戦に勝利したが、旗手怜央がふくらはぎを負傷。病院で検査を受けるとのことで今後も帯同できるかどうかは微妙な状況だ。そして伊東の離脱が決定。3日の準々決勝イラン戦には、24人で臨むことになるかもしれない。

取材◎佐藤景(現地)