31日、日本代表がバーレーンを下し、8強入りを決めた日の夜に行われたイラン対シリアは文字通りの激闘となった。90分では決着がつかず、PK戦にもつれる大熱戦。結果はイランがPK5−4で勝利した。この結果、2月3日に行われる準々決勝で日本と対戦するチームはイランに決定した。

上写真=PK戦の末にシリアを下したイランが準々決勝進出を決めた(写真◎Getty Images)

アジアのトップ2の対戦が実現

 日本はラウンド16でバーレーンに3−1で勝ちきった。序盤から優位に試合を進めて、着々とゴールを重ね、相手の反撃を1点に抑えて準々決勝進出を決めた。

 その夜、行われたラウンド16最後のカードがイラン対シリアだ。勝ったほうが日本の次の対戦相手になる一戦。

 序盤から押し気味に試合を進めたのはイランだった。メフディ・タレミが34分にPKを決めて先制に成功する。だが、シリアがそのまま押し切られることはなかった。後半に入り、カウンターでイランゴールに迫る機会を作り始めると、64分にオマル・フリービーンがPKを沈めて同点に追いついた。

 さらにイランにとっては逆風が、シリアにとっては追い風が吹く。イランのエース、タリミが後半アディショナルタイムに2度めの警告を受けて退場。イランは一人少ない状態で延長戦を戦うことになったのだった。

 果たして延長戦はシリアが押し込むことになった。イランは当然ながら守る時間が長くなる。だが、試合を決するゴールは生まれず、PK戦で勝敗を決めることになった。

 先行のイランが5人全員成功したのに対し、シリアは2人目のファハド・ユセフがイランの守護神アリレザ・ベイランヴァンドに止められて、失敗。PK戦を5−4で制したイランが準々決勝進出を決め、日本と対戦することになった。

 最新のFIFAランキングでは日本が17位で、イランは21位。両国の対戦は前回のアジアカップ準決勝以来、5年ぶりのことになる。そのときは日本が3−0で快勝した。

 今回はどんな結果となるか。現在のアジアトップ2の激突に注目だ。