日本代表の三笘薫が26日、全体練習に合流し、全メニューを消化した。ドーハ入りしてからは初めてのこと。負傷している左足首の状態について本人は「全然、順調かなと思いますね」と説明し、決勝トーナメントでの出場に向けて「出る気持ちでいる」と語った。
上写真=26日の練習で全メニューをこなした三笘薫(写真◎佐藤景)
求められるのはサイドでの打開と得点、アシスト
三笘薫がドーハ入り後、初めて練習でフルメニューをこなした。サイド攻撃のパターン練習では左足、右足の両方でクロスを放ち、6対6のミニゲームではフリーマンを担当。強度をやや落としての参加となったが、シュートを放つなど状態は順調に上向いている模様だ。
そのミニゲームで途中、GKと接触し、ヒヤリとさせる場面もあったが、本人は「大丈夫」ときっぱり。「予選でいければよかったですけど、こっちの予定もあったんで全然、順調かなと思いますね」と決勝トーナメントからのプレーをにらみ、調整を続けてきたと語った。
「3試合目のようなプレーができれば、押し込んだときにカウンターも受けないと思いますし、1試合目、2試合目はまだ意識というか、自分自分たちのやるべきことをやれてなかったんで、そこは上から見てて思いましたけど、チームとしては改善できていると思います」
スタンドから見守ることになったグループステージの3試合に関する三笘の見立てだ。3戦目のインドネシア戦で本来の戦い方を取り戻したチームに、決勝トーナメントでは三笘が加わっていくことになる。
「(自分に)求められることはサイドでの打開と得点、アシストだと思うんで、ボール持ったときに違いを見せれればいいですけど、全員のコンディションだったり、戦い方も変わってくる中で、そこにアジャストしないといけないと思います」
慎重に慎重を重ねてきたここまでの調整を見る限り、31日のラウンド16・バーレーン戦にいきなり先発することはないだろう。ただ、短い時間でも仕事ができるのが三笘薫というプレーヤーだ。終盤にピッチに登場し、左サイドで違いを見せる可能性は、ある。
取材◎佐藤景