写真◎Getty Images
まさか、の敗戦なのか。ただ、堂安律は「球際で負けていた」と悔やんだ。だから、61分から登場して積極的に攻めた。それでも勝てなかった90分を乗り越えて、克服することが強いチームの条件だと話す。
上写真=堂安律は61分から登場してリズムを変えたが…(写真◎Getty Images)
■2024年1月19日 アジアカップGS第2戦(@エデュケーション・シティ/観衆38,663人)
イラク 2-1 日本
得点:(イ)アイマン・フサイン2
(日)遠藤航
「球際で負けていた」
ここで迷ったり、止まったりするわけにはいかない。試合直後の堂安律は、新たな覚悟を決めていた。
「結果としては僕たちが望んでいたものじゃないですけど、ただ、ここで耐えきれるチームが本当に強いチームだと思う。最強だとは言われてますけど、ここで本当に踏ん張れるかがチームの鍵だと思う。僕が先頭を切って声をかけていけたらなと思います」
前半に2失点を喫し、堂安がピッチに入ったのは61分から。
「戦術とかいろいろありますけど、ベースのところでの球際でちょっと負けてたところがあったので、自分が入ったらそこは変えてやろうと思っていました」
右のワイドに入り、ボールを引き出し、内側にも移りながらゴールを狙い続けた。
63分には南野拓実と連係して右サイドで守田英正を裏抜けさせ、66分にはほぼ中央のFKを直接狙ったがやや上へ。82分には左からの伊藤洋輝の折り返しになんとかヘッドで食らいついたが左へ。遠藤航が同点とした90+2分の後も攻めて、90+6分にはCKのこぼれ球から最後は自慢の左足で至近距離から狙ったが、バーの上へ。
「自分自身、チャンスはあったので、決定機を決めないのは自分の課題かなと思います」
勝ったイラクは連勝でグループステージ突破を決めた。日本は次のインドネシア戦で勝つしかない。先頭を走ると宣言した背番号10が、次こそ決めなければならない。