上写真=ストレッチを行う三笘薫(写真◎佐藤景)
僕にはない特徴。見習わないといけない
左足首の負傷のため、初戦を回避した三笘薫だが、順調に回復している模様だ。この日はチームの全体練習のうち、軽いメニューには参加した。
「あれくらいはいけましたけど、状態確認しながらの練習ですね」
本人の説明によれば、まだ痛みは残っているという。初戦のベトナム戦の前に森保一監督は「無理させない」という主旨のコメントを残しており、三笘の現状を鑑みれば、2戦目のイラク戦(19日)も回避となる可能性は高い。
「チームとして試合を終えて課題も見つかっていますし、僕が、そこを考えてプレーすることもそうですが、自分はまだコンディションを戻すことが第一優先なので。そこを気にしながらですけど、自分のことにフォーカスしたいと思います」
初戦のベトナム戦、日本はとくに前半に劣勢となる時間があり、いくつもの課題が見つかった。外から試合を見つめていた三笘は「前半で修正しないといけないところがたくさんあって、そこをもっともっと早くできるようになればもっといい戦いができたと思います」とその印象を語り、一方で「そこでひっくり返せるっていうのも、選手の質がすごい高いなと感じているんで、僕も負けないようにしたいなと思います。僕も負けないようにしたい」と、今後に向けて意気込みを口にした。
三笘不在の左サイドでは6戦6発の中村敬斗が躍動している。中村については「本当に素晴らしいですし、1試合1点以上決めてるっていうのは、僕にはできないことなんで、本当に見習わないといけないなと思っていますけど、特徴も違うので、うまく使い分けながら、監督がどちらも選べるように。もちろん自分もアピールしないといけないなと思っています」とコメント。
「(中村は)本当に刺激でしかないです。僕は自分がファーストチョイスだと思ってるわけではなくて、毎回のコンディションで結果を出す人が次も出れると思っているので、そういった面では今は(中村が)結果を出してる以上、僕も試合に出たときに結果を出さないと全然、危ないなと思っていますね」
中村から刺激を受けているという三笘が出場するのは、おそらく3戦目のインドネシア戦(24日)以降になるだろう。チームが頂点に駆け上がる過程で、胸に溜め込んだ出場への意欲を爆発させる。
取材◎佐藤景