ミャンマーに快勝した日本代表は21日にアジア2次予選の第2戦のシリア戦に臨む。中立地サウジアラビアで行われる試合にしっかり勝って、グループ首位を快走したいところ。今回の一戦は初戦とは大幅にメンバーが代わることになりそうだ。

上画像=ミャンマー戦で出場機会のなかった選手が多く先発することになりそうだ

シリアに勝って連勝なるか!?

 ミャンマー戦を終えた後、チームはそのままサウジアラビア・ジッダへ移動した。腰を痛めた鎌田大地は帯同せず、大阪市内のホテルに留まったが、翌日離脱が決定。今シリーズは当初26人を招集する予定だったが、離脱者が相次ぎ、登録の上限である23人でシリア戦に臨むことになった。

 中立地での開催とはいえ、日本が第1戦終了後に移動しなければならなかったのに対し、シリアは16日のアジア2次予選の第1戦・北朝鮮を同じジッダで戦っており、移動はなし。初戦で北朝鮮に1−0で勝利し、連勝すればグループ首位に立てる状況でもあり、モチベーションは高いだろう。

 むろん、日本にとってもシリア戦は重要で、そのためにミャンマー戦では数人の主力を温存した。遠藤航、菅原由勢、伊藤洋輝、伊東純也、冨安健洋、久保建英、浅野拓磨らが、その温存組。彼らが2戦目の先発を務める可能性は高い。

 ここまでの流れや起用法を見ると、10月シリーズのカナダ戦がミャンマー戦を想定した準備試合であり、同シリーズのチュニジア戦が今回のシリア戦を想定したテストだったと思われる。とすれば、シリア戦の布陣は4−2−3−1。ケガ人や離脱者もおり、そのまま同じ顔ぶれというわけにはいかないが、先発メンバーについては図のように予想した。

 GKは鈴木彩艶、DFは右から菅原由勢、谷口彰悟、冨安健洋、伊藤洋輝、MFは2ボランチが遠藤航と守田英正、2列目は右から伊東純也、久保建英、浅野拓磨、1トップは上田綺世と予想した。ミャンマー戦2日前に別メニューだった冨安は、すでに全体練習に参加しており、シリア戦に先発できそうだ。またミャンマー戦で前半のみプレーした谷口彰悟も、シリア戦に出場することを見越して出場時間を調整したと考えられる。

 ボランチは遠藤が満を持して先発でピッチに立ち、ミャンマー戦に67分から途中出場した守田とコンビを組む。2列目は前述の通りシリア戦へ調整してきた伊東、久保が先発し、三笘薫と中村敬斗が不在で注目される左サイドハーフには浅野が入るのではないか。浅野は1トップを務める可能性があるものの、森保一監督はミャンマー戦前日の会見で左サイドでプレーできる選手として相馬勇紀、南野拓実とともにその名を挙げており、実際、10月のチュニジア戦では途中出場して左サイドを務めていた。

 相馬はミャンマー戦でフル出場し、南野は67分までインサイドやトップ下でプレー。フレッシュな浅野が左サイドを務めると予想した。そして1トップは、上田綺世。ハットトリックの勢いを駆って先発を務め、途中から細谷真大に代わるパターンか。

 連勝を飾れば、最終予選進出に向けて大きなアドバンテージを得ることになる、2023年の日本代表ラストゲーム。注目のシリア戦は日本時間21日、23時45分にキックオフされる。

※なお、20日昼時点で同試合に関するTV中継・配信の発表はない。