日本代表の鎌田大地が合流初日の14日、取材に応じた。所属するラツィオではベンチスタートが続き、本領を発揮するまでには至っていないが、代表で勝利に貢献し、「良いプレー」をすることで良い流れを作りたいと語った。

上写真=14日にチームに合流した鎌田大地。初日はリカバリーメニューをこなした(写真◎毛受亮介)

代表のためにもクラブのためにも

 鎌田が14日にチームに合流し、11月シリーズの活動をスタートさせた。10月の活動はコンディション不良を理由に招集外となったが、「ヒザの痛みはもうない」と説明。16日のミャンマー戦、21日のシリア戦に意識を集中させている。

 所属するラツィオでは定位置を勝ち取れておらず、ここ8試合はベンチスタート。困難な状況に直面しているが、「サッカーやっていたら、こういう難しい時期はあって当たり前のこと。今まで、こういう時期をたくさん経験してきている。またやっていけば自分自身はチャンスをつかめると思う」と前向きだ。

 さらに現状について、戦術理解度や言語の問題ではなく「今はルイス・アルベルトか、僕という感じになっている。自分としては、そのポジション争いで勝つ。そこが1番難しいタスクかなと思っている」とコメント。「(試合に)出た時に数字を残したりだとか、少しずつ目に見えるものを残していくっていうことが大事」と結果を出すことで状況を好転させたいと語った。

 今回、日本代表がどのフォーメーションを採用するかはわからないが、鎌田がプレーするのはトップ下か、インサイドハーフになりそうだ。10月シリーズでは久保建英や南野拓実がプレーしていた。代表でも定位置争いは激しくなっているが、「前線に関しては良い選手がたくさんいる。強豪国になればなるほどそういうのは起こり得ること出し、普通のこと。そこに入っていけるようにやっていきたいなと思います」と競争を歓迎した。

 アジアの戦いでは引いた相手をいかに崩すかが、一つのテーマになる。北州米W杯に向けたスタートとなる今回の2試合できっちり勝ち点を積んでいくために鎌田は「自分たちがやるべきことをしっかりやるのが大事」と指摘し、「ボールを取られた後にすぐ切り替えであったり、自分たちのチームコンセプトを、(選手)個々でしっかりやれば、達成できる」と気を引き締めた。

「良いプレーをして、目に見える結果が残せると自信がより増したりとか良いフィーリングで(クラブに)戻れたりというのはあると思う。代表のためにもクラブのためにも良いプレーしたい」

 勝利と目に見える結果を求めて、鎌田はミャンマー戦、シリア戦に臨む。