日本サッカー協会(JFA)は15日、記者会見を開き、3月24日のウルグアイ戦(@国立競技場)、28日のコロンビア戦(@ヨドコウ桜スタジアム)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。カタール・ワールドカップを戦った選手を軸としつつもパリ五輪世代を含む4名を初招集。新鮮なメンバーでリスタートを切ることになった。

上写真=メンバー発表後、国立競技場の場内でカップを持って撮影に応じた森保一監督と山本昌邦代表ダイレクター(写真◎サッカーマガジン)

カタールW杯組は16人

 3月シリーズは、日本代表にカタールW杯後、初の試合となる。ドイツとスペインという優勝経験国に逆転勝ちし、ラウンド16でクロアチアと激闘を演じたチームのリスタートがどんなメンバー構成になるのか。注目を集めていた。

 2018年に就任し、カタールW杯を戦った森保一監督が史上初めてW杯後も継続して指揮を執る。リスタートに際して今回、招集された26人は、カタールW杯メンバーを軸としつつも、同大会で選外だったメンバー、初招集の選手も加え、新鮮な印象も抱かせる構成になった。指揮官は「今のベストなメンバー」と選考理由を説明した。

 カタールW杯からは川島永嗣、権田修一、吉田麻也、長友佑都、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、柴崎岳、相馬勇紀、南野拓実の10名が外れている。代わって東京五輪経験者である大迫敬介、谷晃生、橋岡大樹、瀬古歩夢を招集。さらに代表経験の浅い菅原由勢、西村拓真、今回が初招集の角田涼太朗、バングーナガンデ佳史扶、半田陸、中村敬斗の4名をメンバーに呼んだ。

「ワールドカップで経験した必要なことを伝えたい。ロシアからカタールへの4年間で培ってきたことを全てレベルアップしないといけない。世界のトップ基準でやっていかないといけない。いい守備からいい攻撃につなげていかなければいけない。カウンターでは、相手の嫌がるカウンター攻撃ができたと思いますが、ボールを握ったあとのクオリティーをもっと上げていかないといけない」

 カタールW杯で得た守備面の手応えをアップデートしつつ、攻撃面では相手のプレスを回避し、パスを繋ぐ力をつけていく。指揮官は大会終了後から繰り返し、次の4年間のテーマを語っていたが、ともにリスタートを切るメンバーに対して、改めてその考えを共有したいとした。

■3月シリーズ招集メンバー
▼GK
シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV=BEL)
大迫敬介(広島)
谷 晃生(G大阪)
▼DF
板倉 滉(ボルシアMG=GER)
冨安健洋(アーセナル=ENG)
伊藤洋輝(シュツットガルト=GER)
橋岡大樹(シント=トロイデンVV=BEL)
角田涼太朗(横浜FM)
瀬古歩夢(グラスホッパー=SUI)
菅原由勢(AZ=NED)
バングーナガンデ佳史扶(FC東京)
半田 陸(G大阪)
▼MF/FW
遠藤 航(シュツットガルト=GER)
伊東純也(スタッド・ランス=FRA)
浅野拓磨(ボーフム=GER)
守田英正(スポルティング=POR)
鎌田大地(フランクフルト=GER)
西村拓真(横浜FM)
三笘 薫(ブライトン=ENG)
前田大然(セルティック=SCO)
堂安 律(フライブルグ=GER)
上田綺世(セルクル・ブルージュ=BEL)
田中 碧(デュッセルドルフ=GER)
町野修斗(湘南)
中村敬斗(LASK=AUT)
久保建英(レアル・ソシエダ=ESP)

■キリンチャレンジカップ2023
『日本 対 ウルグアイ』
・日時:3月24日(金)19:30 キックオフ(予定)
・対戦カード:日本代表 対 ウルグアイ代表
・会場:東京・国立競技場
・TV放送:テレビ朝日系列にて全国生中継

『日本 対 コロンビア』
・日時:3月28 日(火)19:20 キックオフ(予定)
・対戦:日本代表 対 コロンビア代表
・会場:大阪府/ヨドコウ桜スタジアム
・TV放送:日本テレビ系にて全国生中継