日本代表MF野津田岳人が、E-1選手権の中国戦にフル出場して国際Aマッチデビューを飾った。ボランチの一角で相手の堅陣に立ち向かったものの、スコアレスドローに終わり、試合後は反省点を口にするとともに、韓国との最終戦での必勝を誓っている。

上写真=何とか中国の守備をこじ開けようとした野津田だが、最後までゴールを奪えなかった(写真◎早波章弘)

■2022年7月24日 E-1選手権 第2戦(@豊田ス/10,526人)
日本 0-0 中国

「自分の責任を感じる」

 代表デビュー戦で先発メンバーに名を連ね、MF橋本拳人とボランチでコンビを組んだ野津田は、開始直後から幅広く動いてチャンスを作ろうとしたものの、日本は最後まで1点が奪えず0-0の引き分け。試合後は「デビューできたのはよかったですけど、勝てなかったので、すごく悔しいです。勝たなければいけない試合だったと思います」と悔しそうに振り返った。

 最終ラインに5人、時には6人が並んでスペースを埋める中国の守備を攻めあぐねた。粘り強くパスをつないで局面を打開しようとしたものの、決定機につなげることはできず、「もっと中盤から効果的な縦パスや裏へのボール、相手を脅かすボールを出せればよかったですけど、なかなか良いボールが出せなかった。自分の責任を感じますし、もっと縦を意識してプレーできたらよかった」と反省点を挙げた。
 
 なかなか1点が奪えない状況でセットプレーに期待が集まったものの、29分にFKを直接狙ったシュートは壁に当たって決まらず。強引にミドルシュートを狙ったり、自らゴール前に飛び出したりしたが実らず、悔しい結果に終わっている。
 
 韓国は2連勝しており、27日の最終戦で勝たなければ優勝できない。野津田は「引き分けてしまって悔しいですけど、切り替えて、必ず韓国に勝って優勝できるように頑張っていきたい」と、自らに言い聞かせるように強い決意を口にした。