上写真＝日本代表初先発の宮市亮。スピードは生かしたが、ゴールにつながらなかった（写真◎早浪章弘）
■2022年7月24日 E-1選手権 第2戦（@豊田ス/10,526人）
日本 0-0 中国
21分に絶好機を演出
初戦の香港戦で10年ぶりの代表復帰、続く中国戦では地元の愛知で代表初先発。宮市亮がピッチを駆けた。
与えられたポジションは右サイドハーフ。横浜F・マリノスで主にプレーするのは左だが、右でもプレーすることがあるから、スピードの威力は不変だ。
「焦れずにしっかりつないで、いけるときには縦に入れていく、あとは落としてから背後だったり、3人目の動きはこの4日間の練習で意識していました」
21分には右から横にドリブルして中に入り、ゴール前に入ってきた脇坂泰斗に短くラストパスを入れてビッグチャンスを導いている。43分にはファーに送って橋本拳人にヘッドで狙わせ、58分には右から斜めに中へと高速スプリント、脇坂からのスルーパスを引き出し、追いつけば絶好機、という場面を作ったが、球足が長くなりわずかに届かなかった。そして、0-0のまま試合終了。
「代表初スタメンでしたけど、結果的に引き分けたので、結果の悔しさが残ります」
10年越しの先発出場の喜びは、勝てなかった悔しさにかき消された。5バックで引きこもった中国を崩せそうで崩せなかった。
「前半に何度か決定機があって、決めていれば変わった試合展開になったと思います」
「自分の持ち味を存分に発揮しようと臨んでいましたけど、結果に結びつかず残念です。しっかり切り替えて韓国戦に勝てば優勝できるので」
満田誠に交代して退いた69分までのプレーを振り返ると、反省の言葉ばかりが口を突く。地元・愛知の豊田スタジアムで迎えた代表初スタメンは思い出に残るが、だからこそ「知り合いもたくさん来ていただいて、勝利で終えたかった」と残念がる。
「間違いなく、難しい試合でも決定的な仕事を求められます。こういう試合で結果に結びつけるプレーを出していくことが今後につながっていきますが、今日はできず悔しかった」
最後まで「悔しい」を繰り返すことになった失意のゲーム。「切り替えて韓国に勝って優勝したい」。悔しさを晴らすにはそれしかない。