日本代表のDF吉田麻也は6月の代表活動でここまで3試合で先発出場を果たし、文字通り中心としてチームを引っ張っている。所属するサンプドリアではシーズン終盤に出場機会が限られたが、現在はコンディションも上々。今日、6月シリーズ最後のチュニジア戦に臨む。

上写真=13日の取材対応で自身の去就にについて話した吉田麻也(写真◎Getty Images)

レベルを落としていくのは簡単

 今年11月に開幕するワールドカップは、ヨーロッパのシーズンを中断して行われる。通常とは異なる時期の開催となるため、事前合宿をはる時間がなく、チームとして合わせる時間も、個人としてコンディションをじっくり整えるわけにもいかない。所属クラブで試合に出場していない状況になれば、ほぼぶっつけ本番でグループステージの試合に臨む、ということになる。

 そういう状況を踏まえて、吉田は自身の去就に言及した。に「やっぱり試合には出なきゃいけないと思う」。所属するサンプドリア(イタリア)ではシーズン中盤以降、ケガによる離脱を機に出場機会が減っていた。最終節に出場したが、新シーズンも引き続き、サンプドリアでプレーするかは分からない。移籍について質問されると、「(リーグの水準を)落としていくのは簡単ですが、ワールドカップと関係なく、残りのキャリアを考えても、サッカー選手として高いレベルに身を置きたいというのはシンプルに選手としての願い。そこが一番の願いだけど、需要と供給の問題もある」と語り、自身もどこでプレーすべきかについて考えていると明かした。

 キャプテンとして臨むカタールW杯は、その年齢を考えれば(大会時は34歳)代表キャリアの一つの集大成となるかもしれない。日本サッカーの歴史を塗り替える目標を掲げて臨む大会に、万全の状態で臨みたいとの思いは当然あるだろう。

 サンプドリアに留まるのか、イタリア国内の別のクラブへ移籍するのか、他国のリーグに移るのか。それとも国内復帰か。今回の活動後に、吉田は決断を下すことになるのだろう。

 日本のキャプテンが、どういう選択をするのか。注目される。