上写真=ブラジル戦で72分間プレーした南野。世界トップレベルの相手から多くを学んだという(写真◎JMPA福地和男)
シーズン最後を「勝って締めくくりたい」
今回の6月シリーズで、2日のパラグアイ戦はベンチ外だった南野は、6日のブラジル戦は先発して72分間プレー。日本は南野の交代後にPKで失点し、0-1で敗れている。
自身はシュートゼロ、チーム全体でも枠内シュート1本に終わったブラジル戦を、南野は「攻撃できる回数が少なかったのがチームとしての課題」と振り返った。無失点の時間を長くして粘り強く戦ったものの、「どうやって良い形で攻撃に持っていくのか。個人の能力なのか、チームとしてどうするべきなのか、いろいろ改善すべきところがある」と指摘している。
カタールW杯のグループステージではドイツとスペインが待ち受ける。南野は「ブラジルレベルの相手。タイプは違うかもしれませんが、ああいう試合展開になると思う」と予想し、「前の選手がボールを持ったときに簡単に失わない。押し上げるために個人でキープすることが必要だと思う」と自身にも求められる仕事をイメージ。ブラジルの「ラストパスにつながる前のパスへの寄せが非常に速い」との体感から、より精度を高めていく必要性を強調した。
今回のW杯は11月開幕だけに、新シーズンにクラブレベルでどんなプレーを見せるのかも、大会でのパフォーマンスに直結するはずだ。注目される去就については「まだ何も決まっていないので、何とも言えない」と語るにとどめたが、「試合にしっかり出場して、最高のコンディションでワールドカップを迎えたいと思っている。かつ、レベルアップしなければいけないとブラジル戦でも感じたので、そういうことも踏まえて決断できたら」と語った。
80分から交代出場した10日のガーナ戦を経て、14日にはチュニジア戦がある。連係面の成果に加えて「ゴールやアシストの結果を残したい」とした日本の10番は「海外組はこれでシーズン終わりになるので、勝って締めくくりたい」と決意を新たにしていた。