日本サッカー協会(JFA)は20日、6月シリーズに臨む日本代表のメンバー28人を発表した。初招集は伊藤洋輝のみとなった。チームは6月2日にパラグアイ戦、6日にブラジル戦、10日にガーナ戦、14日にチリ/チュニジア戦に臨む。

上写真=オンラインでメンバー発表記者会見が行われた(写真◎スクリーンショット)

極めて重要な6月の活動期間

 11月に開幕するカタールW杯で『ベスト8以上』を目標に掲げるチームにとって、6月シリーズは極めて重要な活動になる。カタール大会は欧州のレギュラーシーズンを中断して開催される形となり、開幕直前の11月12日、13日まで所属クラブでリーグ戦を戦う可能性も高い。Jリーグ勢もJ1は11月5日が最終節であり(J1参入プレーオフは13日)、本大会前の準備期間は過去の大会に比べて極端に短い。

 本大会から逆算すると、直前合宿を除けば、まとまった活動期間は今回の6月と9月の2度しかない。そして今回は5月30日から6月14日まで16日間と比較的長い期間、まとまって活動できる。森保一監督はチームとしてのコンセプトを深めること、状況に応じてオプションを持つように努めたいと語っている。

 発表されたメンバーを見ると、初招集は伊藤洋輝のみ。新戦力の発掘というよりもチームとしての進化、成熟に重きを置いたと言っていいだろう。伊藤については指揮官は「シーズンを通してシュツットガルトで試合に出続けた。守備のところでは屈強な相手を止めながら、攻撃では彼の良さを出して攻撃の起点となる活躍したと思っています」と評価。左足から放たれる対角のロングパスは、チームに新たな風を吹かせるかもしれない。

◆招集メンバー

▼GK
川島永嗣(ストラスブール=FRA)
権田修一(清水)
シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV=BEL)
大迫敬介(広島)

▼DF
長友佑都(FC東京)
吉田麻也(サンプドリア=ITA)
谷口彰悟(川崎F)
山根視来(川崎F)
板倉 滉(シャルケ=GER)
中山雄太(ズヴォレ=NED)
冨安健洋(アーセナル=ENG)
伊藤洋輝(シュツットガルト=GER)
菅原由勢(AZ=NED)

▼MF/FW
原口元気(ウニオン・ベルリン=GER)
柴崎 岳(レガネス=ESP)
遠藤 航(シュツットガルト=GER)
伊東純也(ゲンク=BEL)
浅野拓磨(ボーフム=GER)
南野拓実(リバプール=ENG)
古橋亨梧(セルティック=SCO)
守田英正(サンタクララ=POR)
鎌田大地(フランクフルト=GER)
三笘 薫(ユニオンSG=BEL)
前田大然(セルティック=SCO)
堂安 律(PSV=NED)
上田綺世(鹿島)
田中 碧(デュッセルドルフ=GER)
久保建英(マジョルカ=ESP)

◆キリンチャレンジカップ2022

『日本代表 対 パラグアイ代表』
・日付:2022年6月2日(木)
・開始時間:19:00キックオフ
・会場:北海道・札幌ドーム
・TV放送:フジテレビ系列で生中継

『日本代表 対 ブラジル代表』
・日時:2022年6月6日(月)
・開始:19:20 キックオフ
・会場:東京・国立競技場
・TV中継:日本テレビ系にて全国生中継

キリンカップサッカー2022

『日本代表 対 ガーナ代表』
・日時:6月10日(金)
・会場:兵庫・ノエビアスタジアム神戸
・開始:18:55キックオフ
・TV放送:TBS系列にて全国生中継

『日本代表 対 チリ代表/チュニジア代表』
・日時:6月14日(火)
・会場:パナソニックスタジアム吹田
・開始:18:55キックオフ
・TV中継:TBS 系列にて全国生中継