カタールW杯出場を決めた日本は今日29日、アジア最終予選グループBの首位通過をかけ、ベトナムで対戦する(19時35分開始)。勝てば文句なしで通過となるが、それとともに注目なのは「本大会メンバー」入りをかけてサバイバルが始まる点だろう。

上写真=ベトナム戦に臨む先発メンバーは大幅に替わることが予想されている(写真は豪州戦前◎Getty Images)

東京五輪組が5人先発か?

 前日会見に出席した森保一監督は、ベトナム戦のメンバーについて「大幅にメンバーを替えて戦いたい。その意図はわれわれはこれまでケガ人やアクシデントが出る中、総力戦で戦ってきた。総合力を示しながらW杯出場権をつかんだこともある。チームの力を示せるように戦いたいと」と話し、オーストラリア戦から大きく顔ぶれが変わることを示唆した。

 29日のミニゲームでは、これまで先発機会のなかった選手たちが主力組と目されるチームに入り、4-3-3をベースにプレーした。GKは権田修一と川島永嗣が務め、DFは右から山根視来、吉田麻也、谷口彰悟、中山雄太、MFはアンカーに柴崎岳、右インサイドハーフが原口元気、左が旗手怜央、そしてFWは右から久保建英、上田綺世、三笘薫が入った。

 指揮官の言葉と練習の様子からして、メンバー変更は間違いなく、選手層のさらなる底上げを目指す。久保、上田、三笘、旗手、中山と東京五輪組の選手たちも今回は多く先発起用されそうだ。

「アジア最終予選をホームで勝って、グループ首位で終わらせるということ。勝って、サポーターの皆さんやわれわれを応援してくださる国民の皆さんとW杯最終予選の勝利を喜ぶ結果を目指す」とベトナム戦へ向けて勝利を誓った森保監督。また、「高い目標と基準を持って戦っているというところ、志を持ってプレーするところを見せてもらいたい」と選手に対して求めていくと話した。

 試合途中からは守田英正のアンカー起用や、林大地の投入も予想される。ベトナム戦で先発濃厚の原口は「チャンスが来たときに自分自身を表現することが重要」だと語っていたが、選手それぞれがチームとして戦いつつ、代表で生き残っていくために、いかに持ち味を出すのか。ベトナム戦は熱い90分になりそうだ。

ベトナム戦に日本代表の予想布陣