日本代表FW浅野拓磨が、相性の良いオーストラリア戦での活躍を誓った。5年前はワールドカップ(W杯)出場を決める得点を決め、昨年も劇的な勝利への得点に絡んでおり、万全の準備を整えて大一番に臨むつもりだ。

上写真=現地シドニーでのオンライン会見で報道陣の質問に答えた浅野(写真◎スクリーンショット)

「自分が決めてやる」

 オーストラリアに勝てばW杯出場が決まる、というシチュエーションは、ホームとアウェーの違いはあるものの、前回大会の最終予選と同じ。2017年8月、ホームでのロシアW杯最終予選でオーストラリアを2-0で下した日本は、6大会連続の出場を決めた。

 このとき先発出場して41分に先制点を決めた浅野は、昨年10月のホームでの最終予選第4戦・オーストラリア戦で、1-1で迎えた78分から交代出場。86分に放ったシュートから勝ち越しのオウンゴールが生まれ、2-1の劇的勝利の立役者となった。第3戦まで1勝2敗と苦戦していた日本は、この勝利から5連勝を飾り、W杯出場に王手をかけている。

 まさに『オーストラリアキラー』と呼ぶべき実績について問われた浅野は「そう期待してくれている人も少なからずいると思いますけど、僕自身が一番、自分に期待している」と力強くコメント。相性の良い相手に「自分が決めてやるという気持ちで準備しています」と続けた。

 前回はオウンゴールとなっただけに、「チームが勝てたことが一番の喜びではありましたが、個人的には自分がゴールを取って、チームを勝ちに導きたい気持ちが強い。次の試合でできるように、まずは良い準備をするだけ」と意気込む。FW大迫勇也が参加を辞退した攻撃陣の起用法も注目されるが、「どういう形であれ、ピッチに立った以上は自分の仕事をするだけ。どうなるのかなという楽しみもありますが、自分がやれる準備を全力でできたら」と思いを明かした。

 W杯出場を決めれば、サンフレッチェ広島でプロデビューを果たした当時の森保一監督をW杯に導くことができる。だが、出場権獲得には貢献したものの、ロシアW杯のメンバーには選ばれなかった浅野は「監督をワールドカップに導きたいという気持ちもありますが、一番は何としても自分がワールドカップに行きたい」と強調。「人のことなんて考えられないくらい、自分に集中しています。結果的に監督をワールドカップに連れていくことができたと言えるように、まずは自分がワールドカップに行けるために、100パーセントの準備をしたい」と決意を新たにしていた。