日本サッカー協会(JFA)16日、オンラインで会見を開き、3月24日のオーストラリア戦、3月29日のベトナム戦に臨む27人のメンバーを発表した。前回予選でケガのために欠場していた吉田麻也、三笘薫、谷晃生は復帰したものの、古橋亨梧、冨安健洋らは引き続き招集外となった。一方で所属クラブで好調を維持する旗手怜央が招集されている。

上写真=会見でメンバーを発表する森保一監督(写真◎スクリーンショット)

データが勝たせてくれるわけではない

 カタール・ワールドカップのアジア最終予選は残り2試合になった。現在、グループBの2位につける日本は24日にアウェーでオーストラリア戦、29日にホームの埼玉スタジアム2002で、ベトナム戦に臨む。

 3位オーストラリア戦に勝てば、その時点で勝ち点6差となり、本大会出場が決定。仮に引き分けても最終節のベトナム戦に引き分け以上であれば、オーストラリアの最終節のサウジアラビア戦の結果に関係なく、本大会行きが決まる。

 日本が優位の状況となっているが、過去W杯予選における対オーストラリアの成績は、2勝5分け1敗。そのうち1970年のメキシコW杯出場を目指して戦ったアジア・オセアニア予選は韓国で行われ、1分け1敗だった。そして過去3度あった敵地での試合は2分け1敗。日本は勝っていない。

「オーストラリアはわれわれとW杯の出場権を争っているチームです。力があるし、フィジカル的にもテクニックも優れ、組織力も兼ね備えたチームだと思っています。われわれにとってはアウェーの試合であり、厳しく難しい戦いになると思いますが、われわれにもいい選手がそろっていますし、これまでの活動で積み上げてきたものもあると思っています。まずは目の前の試合にすべてを出し切っていきたい。過去の結果というものがありますが、データが勝たせてくれるわけでありませんので、われわれが勝つためにしっかり準備をしていきたい」

 過去の戦績は、あくまでデータだ。森保一監督は、敵地オーストラリアで勝利をつかみ取り、本大会出場を決めたいと話した。新たな歴史を刻み、カタール行きを決定できるか。注目だ。

3・24オーストラリア戦、3・29ベトナム戦
W杯最終予選の招集メンバー

▼GK
川島永嗣(ストラスブール/フランス)
権田修一(清水)
シュミット・ダニエル(シント=トロイデン/ベルギー)
谷 晃生(湘南)

▼DF
長友佑都(FC東京)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
佐々木 翔(広島)
酒井宏樹(浦和)
谷口彰悟(川崎F)
山根視来(川崎F)
植田直通(ニーム/フランス)
板倉 滉(シャルケ/ドイツ)
中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)

▼MF/FW
大迫勇也(神戸)
原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)
柴崎 岳(CDレガネス/スペイン)
遠藤 航(シュツットガルト/ドイツ)
伊東純也(ゲンク/ベルギー)
浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)
南野拓実(リバプール/イングランド)
守田英正(CDサンタクララ/ポルトガル)
三笘 薫(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
前田大然(セルティック/スコットランド)
旗手怜央(セルティック/スコットランド)
上田綺世(鹿島)
田中 碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
久保建英(マジョルカ/スペイン)

【スタッフ】
▼監督
森保 一
▼コーチ
横内昭展
齊藤俊秀
上野優作
▼フィジカルコーチ
松本良一
▼GKコーチ
下田 崇
▼テクニカルスタッフ
中下征樹