日本代表の堂安律が29日、オンラインで取材に応じ、3日後に迫ったサウジアラビ戦への意気込みを語った。中国戦では途中出場するケースが増えているが、自らの役割を果たすと同時にプレー機会を求める意欲も示した。

上写真=堂安律はサウジアラビ戦では勝利をつかむことが大事と強調した(写真◎小山真司)

違いをつくること。それしかない

 中国戦は日本が2-0とリードしている状況で、残り5分の時点で出場となった。できることは限られたが、4-3-3から4-2-3-1にフォーメーションが変わり、右サイドハーフの伊東純也に代わってピッチに入った。2018年秋の森保ジャパンの立ち上げ当初、右サイドハーフのポジションを担っていたのは堂安だった。トップ下の南野拓実や左サイドハーフの中島翔哉、そして1トップの大迫勇也と流れるようなコンビネーションを披露し、攻撃をリードした。

 だが、あれから3年以上の時が経ち、現在は伊東が右サイドの一番手。最終予選で堂安が不在だった10月以降、フォーメーションも4-3-3が定着した。代表内における立ち位置も、実際にプレーする場所も変化した。

「4-2-3-1のウイングと違い、8番のポジション(インサイドハーフ)に2人いるので、自分が中を取れない。なるべくサイドで張った方が8番がフリーで(ボールを)受けられる。ただ、日本のシステムはボランチの選手が8番をやっているので、その意味では中に入っても良いのかなと。(今のインサイドハーフは)なかなか高い位置を取る選手ではないので、ウイングの選手が中を取っても悪くないかなと。ただ中を取りすぎると渋滞してしまうので見ながらプレーしています」

 すでに現在の陣形に適応するイメージはできている。そして先発するためには「違いをつくること。それしかない」と言い切った。その強い気持ちはプレーにも表れる。本人はチームを引っ張る意欲と、より多いプレー機会を求める意思を隠さない。

「毎試合、点を取りにいっているし、ギラギラしていないように思われたらサッカーやめようと思っている。それくらいのギラギラさを見ている人たちが感じてくれたらうれしい」

 堂安の言葉に宿るのは代表でプレーする覚悟であり、強い意思だ。サウジアラビ戦も前のめりに勝利をつかみにいくだけ。「完璧な内容で勝てれば理想ですけど、それが難しいなら勝てばよしというサッカーもありかなと思う」。もちろん、何より勝ち点3が必要であることは重々承知だ。覚悟も意欲もある一方で、決して独善的にはならない。チームにとって何が最適か。常に状況を冷静に見つめる目も、堂安はしっかり持っている。