カタール・ワールドカップ(W杯)最終予選の中国戦を、体調不良で欠場した日本代表FW浅野拓磨。すでにチーム練習に合流しており、1月29日のオンライン会見で、当日の状況などについて自ら説明した。

上写真=体調不良で中国戦を欠場した浅野だが、すでにチームに合流している(写真◎小山真司)

「焦る必要は全くないと思っていた」

 中国戦が行なわれた1月27日の朝に体調不良を訴えた浅野は、大事をとって試合のメンバーから外れて欠場。新型コロナウイルス感染症のPCR検査の結果は陰性で、問題ないことが確認されたため、28日の練習からチームに合流している。

 浅野は「前日(26日)に、ちょっと鼻水が出ると感じていたのですが、そこまで体調が悪いとは思っていなかった」と説明したが、その日の夜中に起きた際には「鼻水がダラダラ出ていた」。公表されていなかったが、昨年12月に新型コロナウイルスに罹患していたこともあり、「風邪を引いたのかと思っていた」という。

「チームの和を乱す形になってしまったことは本当に申し訳ないと、みんなに思います。ましてや試合当日にそういうことになってしまい、申し訳ないという気持ちとともに、悔しさを感じた」と振り返る。国内で日本代表戦の生中継を見ることになり、「リアルタイムで、実況ありで代表戦を見ているのは久しぶりで、ちょっと新鮮な気持ちに戻った」としつつ、「チームの一員であることに変わりはないと思っていたので、応援することしかできないですけど、画面越しに全力で応援していた」と明かした。

 中国戦は13分に先制した後、なかなか追加点が奪えない展開となったが、「焦る必要は全くないと思っていたし、見ていても焦っているとは考えられなかった」と印象を語る。2-0での勝利という結果について「僕も含めて攻撃陣で、もっとオプションを増やしたり、クオリティーを上げていくことは必要ですが、それ以外は落ち着いて戦えていたと、客観的に見ていた」と自身の見解を述べた。

 この試合では、FW前田大然がFW大迫勇也との交代で出場した。スピードが持ち味、トップとサイドでプレーするなど特徴が似ている者同士で、「一緒にピッチに立つことがあれば、お互いのイメージや強みが似ているぶん、共有しやすいのかなと感じる」とコメント。「お互いを認識し合いながら、すり合わせていく必要はあると思う、でもピッチに入ったら視線をしっかり合わせて、動き出しを意識してやっていけば、どちらの強みも存分に出せる」とイメージを膨らませていた。