日本代表GK権田修一が、1月27日のカタール・ワールドカップ(W杯)最終予選・中国戦を振り返った。勝ち点3をつかんだ一戦の収穫と課題のほか、後半途中からキャプテンマークを巻いたことについても語っている。

上写真=73分に遠藤航からゲームキャプテンを引き継いだ権田。黄色のウエアに黄色いキャプテンマークを巻いた(写真◎小山真司)

無失点、枠内シュートゼロ

 立ち上がりからボール支配率で圧倒して主導権を握った日本は、13分にFW大迫勇也がPKを決めて先制。その後はチャンスを生かせない時間が続いたが、61分にMF伊東純也が2点目を奪い、2-0で勝ってグループ2位の座を守った。

 権田は「メディアの方や見ている方は、勝つ確率を上げるための内容などを追求してもらった方がいい。まだまだ足りないところも十分ある」と前置きした上で、「最終予選は突破することに何よりもフォーカスしてやっている。失点をゼロで抑えて、枠内シュートもゼロだった。PKと流れの中から得点を奪えて、結果は満足できるものだと思う」と語った。「得失点差や、もう少し点を取れたのではないか、ということになるかもしれないですが、勝ち続ければ自力で突破できる。結果に関しては満足しています」と強調している。
 
 吉田麻也と冨安健洋、負傷欠場したCBのレギュラー2人に代わってフル出場した谷口彰悟と板倉滉についても「違和感はなかったと思う」と自身の見解を述べた。「試合には出られなかったですが、代表活動に何度も来ていて、紅白戦のときに良い準備をしていたのを僕自身も見ている」との信頼があり、「2人が(練習で)そろっていたのは2日間だけですが、細かいところも、コーチ陣を含めて声を掛け合いながらできたと思う」と評価している。

 いくつかの課題も挙げた。そのうちの一つが2-0で迎えた68分、相手の直接FKの場面。MF田中碧、FW南野拓実、MF伊東の3人がニアサイドに壁を作ったが、相手のシュートが田中と南野の間を抜け、ゴールを襲った。わずかに左に外れたものの、失点していてもおかしくない場面だった。

「あってはいけない。壁に入っていた選手が一番分かっていると思う」と語った権田は、「枠を外れましたけど、入ってしまっていたら流れが変わり、引き分ける可能性もある」と指摘。キックの瞬間にジャンプした選手と、しなかった選手がいたことなども含めて「壁に入った選手というよりも、チームとしてしっかり修正しなければいけない部分」と今後を見据えた。
 
 この日はキャプテンの吉田が不在だったため、MF遠藤航がゲームキャプテンを務めたが、その遠藤も73分に交代で退いたため、残り時間はキャプテンマークを巻いてプレー。これに権田の夫人が自身のSNSで「ちょっと痺れちゃいました」と投稿していた。
 
 夫人から同じメッセージが届いたという権田は「つけた瞬間は、ユニフォームが黄色でキャプテンマークが黄色で、よく分からないなと思った」と笑わせた。遠藤からキャプテンマークを受け取り、左腕に巻いてくれたMF守田英正とは「『モリがつければいいじゃん』と言ったら『これは、そんなに簡単につけられるものじゃないです』と言っていた」とのやり取りがあったことも明かしている。

「代表でキャプテンマークを巻けたのは誇りに思う」と語る一方、遠藤について「普段からの振る舞いや、年上や年下、誰に対しても発信する能力は、昔から『こういうやつが、もともとリーダーシップがある選手なんだろうな』と尊敬しているところもある」とコメント。今季は清水エスパルスでキャプテンを務めるだけに「僕自身、まだ足りないところもあると、吉田選手や遠藤選手を見ていると感じる。彼らから学んでいきたい」とした上で「自分が巻いたとき、航の方がキャプテンっぽいと正直、思った」と胸の内を明かした。