上写真＝最終予選初出場で先発し、勝利に貢献した板倉（写真◎小山真司）
■2022年1月27日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選・B組第7節（@埼玉スタジアム／観衆11,753人）
日本 2-0 中国
得点：（日）大迫勇也、伊東純也
25歳の誕生日に勝利
「勝てばいい、それだけでした。とにかく試合が終わったときに勝ち点3を取れていれば、それでいいと思って試合に臨みました」
試合後のオンライン会見で、大事な一戦への意気込みを振り返った。DF吉田麻也と冨安健洋、CBのレギュラーがともに負傷欠場した一戦で、板倉は先発して最終予選初出場。かつて川崎フロンターレでチームメイトだったDF谷口彰悟と4バックの中央に入り、中国に立ちはだかった。
立ち上がりからボール支配率で圧倒する展開の中、谷口とは「常にコミュニケーションを取りながら、相手は1本のロングパスを狙っていたので、そこのケアだけをコーチングしながらやった」という。「シュート数も少なかったですし、結果的にゼロで終われているところはポジティブ」としつつ、「個人的には守備も攻撃も、もっともっと良くなる印象がある」とコメント。「守備は、1本のパスで（相手と）入れ替わりたくないから、行き切れてないところもあったけど、もっとガツガツ行ける。攻撃も、気持ちに余裕ができると、見えるところも増えると思う」と改善できる点を挙げた
この日が25歳の誕生日だった。「点を取れたら最高でしたけど、誕生日ということを忘れるくらい集中していた」と語ったが、すぐさま「まあ、忘れてはいませんけど。頭の片隅にはありました」と笑顔。「それよりも勝ち点3を取りたいと思っていた。負けて祝われる誕生日と、勝って祝われる誕生日は全然違うので、よかったです」と続け、勝利を喜んだ。
昨年10月の第3戦から最終予選に招集されながら、4試合続けて控えで出番がなかった。出場機会を阻まれてきた吉田と冨安が欠場という、個人的にはチャンスの状況で先発の座をつかみ、「ここでやらないと終わりだな、という気持ちで臨んだ。絶対に勝ち点3を取らなければいけないと思っていた」という意気込みでピッチへ。相手のシュートを2本に抑えて完封勝利に貢献し、「センターバック不在で、見ている人はたくさん不安材料があったと思いますけど、自分がやらなければいけないと思っていた。勝ち点3を取れたことはよかったですし、次も勝ち点3を取れるように、変わらずやっていきたい」と胸を張った。
2月1日のサウジアラビア戦も、吉田と冨安は不在だ。板倉は「スタメンを奪いに行くつもりで、次の試合も勝ち点3を取りに行きたい」と力強く語り、定位置と勝ち点3の両取りに闘志を燃やしていた。