日本代表のFW前田大然が26日、アジア最終予選の中国戦を前に取材に応じ、今回の2連戦について意気込みを語った。期待されるのはゴールだが、得点を狙うのは当然としたうえで何よりチームの勝利に貢献したいと力強く語った。
上写真＝勝たなければいけない試合と2連戦について語った前田大然（写真◎小山真司）
勝つために何が必要か考えてやりたい
この冬にセルティックに加入し、いきなりデビュー戦でゴールを挙げた前田は、その勢いのままにアジア最終予選を戦う代表に合流することになった。ただ、目の前の試合が簡単ではないことを知る。ゴールを期待する声に、きっぱり言い切った。
「2試合に勝たないといけない。勝つために何が必要か、考えながらやっていきたい」
もちろんゴールは欲しいし、自らが得点することでチームも勝利に近づく。ただ、「それ以上にチームが勝つことが大事」と強調した。圧倒的なスピードや裏への鋭い飛び出し、思い切りのシュートが前田の特長だが、自分の持ち味について「自分はチームのために戦うところが自分の良さだとも思っているので、チームのためにがむしゃらに戦いたい」と話した。
今回の活動では仲間の思いも背負っている。同じセルティックの古橋亨梧は現在負傷により離脱中。代表も招集外となった古橋ほか、旗手怜央らからも「頑張ってと言われました。その人たちの思いも背負って頑張りたい」と力強く語る。
出場するなら、古橋が担っていたのと同じくジョーカーとしてか。ゴールゲッターとしての能力に加え、スピードに乗ったプレスで相手守備陣にプレッシャーをかけ、何度も飛び出して相手の最終ラインを押し下げるプレーも前田の持ち味。いつ、どこで起用されるのか。前田の使われ方も注目されるが、ポジションについては「監督が決めること」と、本人の意識は勝利に真っすぐに向かっている。前田は、全力を尽くす準備ができている。