27日に中国、2月1日にサウジアラビアとW杯アジア最終予選を控える日本代表の国内組が21日、5日の合宿の仕上げとして流通経済大学との練習試合に臨んだ。結果は7-0で快勝。前半早々に先制点を挙げたのがFW大迫勇也だった。

上写真=先制ゴールを挙げたほかキレのあるプレーで仕上がりの良さをうかがわせた大迫勇也(写真◎高原由佳)

いる選手がしっかりやってくれると思う

 主力組を思われるメンバーで構成された前半、4-3-3のセンターフォワードを務めた大迫勇也は、ピッチ上でさすがのプレーを示した。ポストワークで時間をつくり、プレスで守備のスイッチを入れる。そして7-0で快勝する試合の口火も切った。

 前半3分、日本は右CKの機会を得る。キッカーの脇坂泰斗はショートコーナーを選択し、江坂任へ。リターンをもらった脇坂が鋭く速いグラウンダーのボールを送ると大迫がきっちりゴールに変えた。「しっかりとしたトレーニングができたし、内容の濃いキャンプになった」。5日間の合宿は強度の高いメニューも多かったが、大迫はきっちりコンディションを上げ、W杯最終予選へ向けて調整していた。

 最終予選に臨むメンバーは今日22日に発表される。まだ発表前でメンバー入りするかどうか分からないため、最終予選に向けた具体的なコメントは避けたが、これまでチームを引っ張ってきたキャプテンの吉田麻也がケガで欠場することについて問われると、こう答えた。「いない選手のことを考えても意味はない。大丈夫だと思います。いる選手がしっかりやってくれると思いますし、能力ある選手がそろっているので。個々ではなくチームとして力を発揮できるようにしっかりやるだけだと思います」。何度も修羅場を経験してきたストライカーに、不安は微塵もない。選ばれれば全力で勝利をつかみにいくのみ。大迫は心も体も連戦へ準備を整えていた。