日本代表MF鈴木唯人が、1月19日のオンライン会見で報道陣の質問に答えた。初めてのA代表での活動で確かな手応えを感じつつ、カタール・ワールドカップ(W杯)最終予選のメンバーへの生き残りへの意気込みも示している。

上写真=追加招集で初めてA代表の活動に参加している鈴木(写真◎山口高明)

「ビビることなくプレーできたのがよかった」

 セルティック(スコットランド)に移籍した旗手怜央と前田大然が不参加になったことを受けて、追加招集で参加している鈴木は、18日までの2日間について「1日目の練習からボールに関わり続けるなど、少なからず、なじめてプレーできているのかなと思っている」とコメント。21日までの活動期間を見据えて「残りの3日間で、自分の特徴や結果を残していくことが大事」と語った。
 
 A代表のサッカーは、清水エスパルスのそれとは「かけ離れていた」と表現したものの、「それほどイメージしていたものと変わりなく、考えていたことが、そのままだった」という。「最初にやったときに衝撃を受けることなく、ビビることなくプレーできたのがよかった」と語るように、確かな手応えをつかんでいる。
 
 練習ではFWやMFなど複数のポジションでプレーしており、「どのポジションでもできるのが自分の強みでもある。どのポジションでやったときも(相手の)間でボールを引き出して、攻撃につなげていくことが求められているところだと思う」と考えている。「(パスを)引き出すことや、受けてからの推進力は、どのポジションでも発揮できる。ポジションに引っ張られ過ぎずにやっていきたい」と今後のイメージを膨らませた。
 
 1月27日に中国、2月1日にサウジアラビアと対戦するカタールW杯最終予選は、海外クラブ所属選手もメンバーに加わる。Jクラブ所属選手のみで行なわれている今回の合宿は、そこに食い込めるかどうかのサバイバルでもある。
 
 それについて問われた鈴木は「追加招集という形ですけど、せっかくこういうチャンスをもらえたので、吸収するだけ吸収して帰るというよりは、最終予選を狙ったことによって、得られるものも多いと思う」ときっぱり。「ここに来ているからには、狙っているのは当然。その中で一日一日、起きた出来事を考えながら、あと3日間、自分の変化につなげていけるような合宿にできれば」と決意を新たにしていた。