日本サッカー協会(JFA)は17日、日本代表の国内組に関してワールドカップ最終予選・サウジアラビア戦後の隔離期間について、14日間から6日間に短縮されたことを発表した。反町康治技術委員長がオンラインで取材に応じ、経緯を説明した。

上写真=17日から国内組の合宿がスタートした(写真◎山口高明)

「クラブとっては開幕前の一番大事な時期」

 2月1日に行なわれるW杯最終予選のサウジアラビア戦後の国内組の隔離期間について、当初は日本政府より14日間の隔離を求められていた。しかし、17日の午前中に日本政府より期間短縮を認められた。隔離期間は6日間。サウジアラビア戦翌日の2月2日から7日まで、JFAが形成するバブル内で過ごし、7日の検査で陰性であれば、同日のうちに所属チームに戻ることが可能となった。取材に応じた反町技術委員長は「当初、隔離は2週間という話をいただいていました。クラブにとってもわれわれにとっても難しい措置という認識がありましたが、いま蔓延している(新型コロナウイルス感染症の)オミクロン株の特徴が少しずつ見えてきて、待機期間の短縮であるとか濃厚接触者の扱いも変わり、われわれに対する措置も変わったと理解しています。難しい状況の中で政府に考えていただき、非常に感謝しております」と経緯を説明した。

 招集した国内組の所属クラブの強化担当者にはこの日の16時に説明したという。昨日、ヴィッセル神戸が浦和レッズ、FC東京、川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、清水エスパルス、サンフレッチェ広島の7クラブ連名でJFAに上申書を提出した旨を発表したが、JFAも「クラブ側にとってはシーズン前の一番大事な時期。死活問題」との認識でクラブ側の事情を汲み取り、政府に働きかけていた。先週金曜日の時点で隔離期間短縮の可能性について政府から連絡を受けていたという。

 吉田麻也や三笘薫、古橋亨梧、室屋成ら最終予選を戦ってきた海外組がケガにより招集できない事情もあり、国内組の招集に制限がかかる事態は避けたいところだった。依然として6日間の隔離期間はあるが、反町技術委員長は、各クラブの強化担当者に「ある程度、納得いただけた」と説明。国内組の招集に関する制限は概ね無くなったと見ていいだろう。

 1月22日に発表予定のW杯最終予選(27日の中国戦、1日のサウジアラビア戦)のメンバーに入った国内組は、2月2日よりJFAのバブル内で活動し、7日の検査を経て所属チームへと合流することになった。